初兎
モブ
力強い拳を打ち付けてくる見ず知らずの人
俺が無差別に殴られているのは このふざけた制度のせい
何が趣旨かは知らないが、昔から続いているこのカースト制度
カースト上位の者はともかく、 下位の人には人権すらないのかと疑ってしまう
初兎
派手に打たれすぎて、意識が朦朧としてきた
モブ
その時だった
-hotoke-
身にまとった音を立てる飾り
ここらでは見ない汚れ1つ着いていない衣服
モブ
そう、人目見てわかった
-hotoke-
かれはクシャトリアだろう
モブ
-hotoke-
モブ
走り去っていくヴァイシャの男性
先程の悪態はどこへ行ったのやら
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
-hotoke-
初兎
-hotoke-
-hotoke-
-hotoke-
初兎
言われた通り駆け足で場を去る
彼の視線が怖かった
ゴミを見るような目でこちらを見つめる
冷えきった視線
光の欠けらも無い目はどこか悲しそうで
見ての通り怖かった
-hotoke-
やっちゃった
僕、また別階級の人を…
ないこ
-hotoke-
突然、聞き覚えのある声に耳を包まれた
声の主は、思わず飛び跳ねてしまったぼくを笑っていた
ないこ
ないこ
-hotoke-
喉に声を詰まらせるのも当然だ
彼が言っているように、 悩んだ時、必ず僕はここに来る
-hotoke-
ないこ
桃髪をし、豪華な服と装飾品
奇抜なカラーと見た目をしているため、 怖がられることもしばしばな彼だが、
普段は思いやりがあって繊細なんだ
今だってそう
僕が瞼に涙を貯めているとき、ないちゃんは優しく抱きしめ、 頭を撫でてくれた
-hotoke-
ないこ
僕の悩み、それは
身分の低い国民を軽蔑視してしまうこと
先程だってそうだ
助けようと思ったものの、 もっと傷つけてしまった
ただ差別されて、殴られて辛い思いしてるだけなのに…
ないこ
-hotoke-
ないちゃんに優しく手を取られて歩きだす
-hotoke-
ないこ
コメント
2件
おいゴラァ!!MOB!!お前にタイキックしてやるよ!!(なぜにタイキック??) う腐腐腐腐腐腐腐腐☆ありがとうございます…最高です…
なにこれ…最高じゃん