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めっちゃいい話でした!! 続き見てきますε≡ヘ( ´Д`)ノ
病院の白い天井を見つめていると、時間の感覚が薄れていく。 朝も夜も、ほとんど同じ色。 命の残りを数えるカレンダーだけが、確かに進んでいた。
——コン、と小さな音。 ドアが開くと、蘭が立っていた。 革のコート、銀髪、悪戯な目つき。 病室には似合わない空気。
灰谷 蘭
宵瑠
灰谷 蘭
そう言って、蘭は強引に手を取った。 冷たい指先。けれど、確かに“生きた温度”だった。
——夜。 街のネオンが、雨上がりのアスファルトに滲んでいた。 初めて見る夜の世界。 タバコの煙、笑い声、エンジンの音。
灰谷 蘭
宵瑠
蘭が口角を上げる
灰谷 蘭
彼の横顔は、どこか寂しげで。 “悪”を演じながら、何かから逃げているようにも見えた。
宵瑠
灰谷 蘭
宵瑠
灰谷 蘭
その言葉に胸が少し熱くなった 生きてるってこういう感覚なんだなって思った
宵瑠
灰谷 蘭
帰り道、竜胆が待ってた 街頭の下、無表情のまま
灰谷 竜胆
灰谷 蘭
竜胆は無言で自分のコートを肩にかけてくれた
灰谷 竜胆
その声は低くて静かで
その夜心のどこかが確かに震えた