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#へたくそだけど許して
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角名倫太郎
角名倫太郎
朝6時14分。悪夢で少し早い時間に起きてしまった。角名は仰向けに寝たまま右手を首に持っていく。
右手で首をそっと撫でる。 その指先はやけに冷たく、 震えていた。
学校では───
角名倫太郎
ベットから降り、部屋を出る。
階段を降り、リビングに顔を出すと、キッチンからいい匂いが漂ってくる。
角名倫太郎
角名爽音
角名爽音
キッチンで微笑みながら弁当を作っているのは角名爽音(あきね)
少し若く見える。いや、実際若い。
角名爽音は血は繋がっていないが、家族である。
一応母親の部類に入るが、俺は正直好きではない。
……この人に“あの人”の代わりが 出来る訳が無い。
角名倫太郎
リビングの扉を閉め、洗面所に向かう
早朝の洗面所はやけに寒い。
その中冷水で顔を洗うのは地獄だ。
けれど顔を洗わずに学校に行き、もし目アニが付いていたとして、宮兄弟にバカにされるのは嫌だ。
顔に水を付ける
……やはり冷たい。
顔を拭き、歯磨きもして洗面所を出る
リビングに戻ってきた。
血も繋がっていない、中身もよく 知らない他人と二人の部屋。
反吐が出る。
……いや、血が繋がっていても他人は他人か。
自分以外は他人。信じるべきではない。
角名爽音
笑顔で話し掛ける母親を無視してリビングの机に置いてある朝食を一人黙々と食べる。
やはり“あの人”には敵わない。
あの人だったらこうする。あの人ならこんな事しない
あの人だったら、
朝食を半分程食べ進めた頃。
角名倫太郎
左手で口元を抑える
クソ、本当鬱陶しい、
箸を置き、立ち上がる
角名倫太郎
まだ半分残っている皿を見る
角名爽音
申し訳なさそうに微笑む
あぁ、──鬱陶しい。鬱陶しい。うざいうざいうざい。
角名倫太郎
リビングから立ち去る
部屋に戻って来て、ベッドに突っ伏する
角名倫太郎
長いため息。 とっくのとうにベッドに角名倫太郎の温もりは無く、冷たくなっていた
時刻は6時58分。
その時。
ピーンポーン
驚き肩が跳ねる
倫太郎ー!お友達来たわよー
角名倫太郎
急ぎ足で着替え、バッグを持ち部屋を出る
宮侑
宮侑
宮治
宮侑
角名倫太郎
いつもの宮ツインズの喧嘩のはずなのに、距離が1mも無い距離で聞いた宮の怒鳴り声は嫌な事を思い出させる。
角名倫太郎
心を落ち着かせるためにルーティン化している録画を始める。
宮侑
宮治
宮治は一足先に玄関を出ていて、玄関の外から呆れたように言う
宮侑
角名倫太郎
侑は治を追いかける様に玄関を出た。侑の声が遠ざかり、少し心が落ち着く
角名爽音
振り返る
角名倫太郎
角名爽音
優しく微笑む母親の姿は少し懐かしい感覚だった。
角名倫太郎
だから初めて母親に対して「行ってきます」と言った。
爽音は驚いた顔をしていたが、そんな事は気にせず家を出た。