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忠義子
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コメント
1件
うわぁ〜〜〜〜!!!😭💕💕 めっちゃ切なくて、でもあったかい…!! 舜くんの「離れるのが怖い」っていう不安の描き方がすごくリアルで、胸がぎゅってなったよ…。 “打っては消して、結局何も送れなかった”の繰り返し、めっちゃわかるし苦しくなる、、 それに対して柔くんが何度も「ならないよ」「帰ってくるよ」って優しく応えてくれるのがもう尊すぎる……!! 最後に「いっぱい連絡してくれればよかったのにな」って言ってくれるの、天才か??😭💞 不安でありながらもお互いを想い合ってる2人の関係性、めっちゃ好きです…!次も絶対読みたい!!✨
長くない時間なはずなのに長く感じる
俺は昔から、誰かが離れていくのが苦手だった。 障害だと分かってからも、それが簡単に治るわけじゃない。
頭では分かってる。
柔は俺を置いていくわけじゃない。
用事が終われば帰ってくる。
それでも、離れるという事実だけで不安になる。
本当は、「行かんといて」って言いたかった。
けど、言えなかった。
そんなことを言ったら困らせてしまうから言えるはずがなかった。
そう言いながら笑った。
その言葉を聞いて、「大丈夫。」そう思った。
柔が出てからの1時間は思ったより普通に進んだ。
2時間経つと心配になってトーク画面を開くことが増えた。
3時間経つとトーク画面を開いたまま連絡を待ってしまっていた。
まだ夕方じゃない
そう分かっているはずなのに、嫌な考えだけが浮かんで来る。
何かあったんじゃないか。
帰れなくなったんじゃないか。
俺のことなんてどうでもよくなったんじゃないか。
別の誰かといるほうが楽しくなったんじゃないか。
考えたくない。
でも、一度浮かんだ不安はなかなか消えてくれない。
俺は柔へ文字を打ち込んだ。
『まだ?』
打って消す。
『大丈夫?』
そう送ってまた消す。
何度も入力しては消して、結局何も送れなかった。
何度も入力しては消して、結局何も送れなかった。
こんなことで連絡したら、また面倒くさいと思われる。
重いと思われる。
嫌われる。
その考えが浮かんで、余計に何もできなくなった。
夕方になった
それでも帰ってこない
電話をかけようとしたけれど迷惑を掛けたくなくってやめた
もう少し待ってみることにした
そう思った直後、スマホが鳴った。
『ごめん、ちょっと遅れる』
たった一文。それだけなのに、胸が苦しくなった。
『何時に帰る?』
すぐに返した
『もう少しかかる』
その返事を見た瞬間、目の奥が熱くなった。
嫌だ。早く帰ってきてほしい。
でも、そんなこと言えない。
だから
『わかった』
それだけを送った。
その後も帰ってこなくて、泣き疲れて眠りに落ちてしまった。
夜になって、玄関の音がした。
その声を聞いた瞬間、身体から力が抜けた。
そういいながら柔が近付いてくる
言いたくなかった。
言ったら嫌われるかもしれないと思った。
でも、もう隠せなかった
そういうと柔が黙った
柔は黙って俺の話を聞いていた。
柔がそう言ってくれるけど不安は完全には消えない。
だから俺は、また聞いてしまう。
何度も聞く。
何度も答えてもらう。
多分俺はこれからも変われない。
柔が少し離れるだけで不安になって、帰ってくるまでずっと心配して、帰ってきたら安心して、また次に離れることを怖がる。
柔が帰ってくる。
俺の隣にいる。
名前を呼べば返事をしてくれる。
俺にとっては、その当たり前が何より大切だった。