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【第七施設 管理区域】
その文字を見た瞬間。 りうらの足が止まった。 呼吸が浅くなる。 胸の奥がざわつく。 嫌な感覚。 思い出したくないのに、 頭の奥から記憶が浮かんでくる。
冷たい廊下。 閉まる扉。 番号で呼ばれる声。 誰かの泣き声。
りうら
りうらが額を押さえた。 視界が少し揺れる。 ないこがすぐ気づく。
ないこ
りうら
全然平気そうじゃない。 顔色が悪い。 ほとけなら絶対心配している顔だろうな、 なんてどうでもいいことが頭をよぎる。 ifが一歩近づく。
まろ
りうら
即答
まろ
りうら
声はいつも通り。 でも手が少し震えている。 ないこは数秒だけ見つめたあと、 前を向いた。
ないこ
鉄の扉を開ける。 中は想像以上に広かった。 研究室。 監視室。 資料室。 長い通路がいくつも伸びている。
だが。 妙だ。 人の気配がない。 静かすぎる。 初兎が無線越しに言う。
しょう
悠佑
悠佑の声も返ってくる。 ないこが眉をひそめる。
ないこ
その時。 りうらが立ち止まった。 一つの部屋。 扉の横。 古びたプレート。 そこを見た瞬間。 頭が真っ白になる。
りうら
数字。 ただの数字。 なのに。 見覚えがある。
まろ
ifが呼ぶ。 返事がない。 視界がぼやける。 耳鳴り。 胸が苦しい。
記憶が断片的に流れ込む。 小さな部屋。 硬いベッド。 閉じられた扉。 そして――
『番号〇〇〇、出ろ』
誰かの声。 冷たい声。 りうらの呼吸が乱れた。
りうら
壁に手をつく。 ないこがすぐ近寄る。
ないこ
りうら
言い終わる前にふらつく。 ifが肩を支えた。
まろ
りうら
最後まで言えない。 頭が痛い。 気持ち悪い。 思い出したくない。 なのに思い出してしまう。 その時。
奥の通路から物音がした。 全員の空気が変わる。 ないこが銃を構える。 ifも刀へ手をかけた。 だが。 現れたのは敵ではなかった。
一人の少女。 りうらと同じくらいの年齢。 施設の制服のような服を着ている。 彼女は立ち尽くし、 こちらを見ていた。 そして。 りうらを見るなり目を見開く。 信じられないものを見るように。
謎の少女
震える声。
謎の少女
りうらが顔を上げる。 少女の顔を見た瞬間。 頭の奥で何かが繋がった。 知らないはずなのに。 なぜか覚えている。 少女の瞳に、 涙が滲んでいた。
謎の少女
その名前を呼ぶ声だけが、 妙にはっきり耳に残った。
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
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コメント
3件

もう大好き!!😖💕 少女...🐤くんの知り合いかな...? 謎が多すぎて逆にいい!!(? 続き楽しみにしてるね~🎶
いつかさん、第23話読ませていただきました…! りうらの震える手と、それでも「やだ」と即答するところに胸が締めつけられました。記憶と向き合う姿、そして「生きてたの?」という少女の言葉――まだ何もわかっていないのに、涙が出そうになりました。施設での過去がどんなものだったのか、続きが気になります。 マフィア感は私もあまり気にしていませんよ! それよりもキャラたちの距離感や心の動きが丁寧で、いつかさんの作品らしさが光っています。テスト勉強中の学生さんにも刺さるお話ですね。次話も楽しみにしています🌷