青羽彗
え
「黒尾が風邪ひいた…?」
ある日の朝。
いつものように家を出ると、
待ち合わせ場所に待っていたのは 研磨1人だけだった。
孤爪研磨
うん
孤爪研磨
珍しいよね
青羽彗
ね〜、バカは風邪をひかないって言うのに
孤爪研磨
だから彗は風邪ひかないんだ
青羽彗
研磨??
研磨の鋭い言葉に ダメージを受けつつも、
私は2人で学校に向かった。
先生
青羽、ちょっといいか
放課後 部活に行こうとすると、
担任の先生に 引き止められた。
先生
さっき配ったプリントあるだろ?
先生
あれ提出期限近いから黒尾に届けてやってくれないか
青羽彗
え、嫌ですけど
先生
お前ん家近いだろ
青羽彗
嫌ですけど
先生
担任命令
青羽彗
武力行使しやがって
先生
成績下げてやろうか
青羽彗
すみませんでした
そんなこんなで 先生にコキ使われた私は、
黒尾宅に来ていた。
黒尾祖母
あら彗ちゃん、いらっしゃい
青羽彗
クロおばあちゃんお久しぶりです
青羽彗
プリント持ってきたんですけど…
黒尾祖母
鉄郎のね、ありがとう
インターホンを押すと 出てきたのは、
黒尾のおばあちゃんだった。
相変わらず歳を感じさせない ほど綺麗だ。
黒尾祖母
よければ上がって
青羽彗
え!?いや…
黒尾祖母
鉄郎も会いたがってるわ
青羽彗
それは無いかと…
黒尾祖母
ほらほら
黒尾のおばあちゃんは 優しいけど、
少し強引な所がある。
そういうところは 孫とそっくりだ。
黒尾祖母
鉄郎、彗ちゃんが来てくれたよ
黒尾鉄朗
え!?ちょっと待っ
黒尾祖母
開けるわね
青羽彗
おばあちゃん!?
"ちょっと待って"という 黒尾の制止も虚しく、
おばあちゃんは部屋の扉を 開けてしまった。
黒尾祖母
今飲み物持ってくるから
青羽彗
いや…お構いなく…
黒尾鉄朗
……
青羽彗
……
沈黙。
マスクをした黒尾は ゼーゼーと息も苦しそうだ。
黒尾鉄朗
ごめんばあちゃんが
青羽彗
大丈夫だけど…やっぱり私帰るよ
黒尾鉄朗
ちょっと待って
と、手首を掴まれる。
黒尾鉄朗
もう少し…居てくんね?







