TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

私は高校2年の水谷桜、普通の女子高校生です。

いや、普通じゃななくなるのかも、しれない....

あの日から_。

放課後の屋上

水谷 桜

(これが最後の夕方、か...。)

水谷 桜

(自分が失敗した過去はもう変えられない。)

水谷 桜

(これで、いいんだよね...?)

あれ、水谷先輩?

私はその声に驚いて後ろに振り向く。

佐々木 一馬

どうしたんですか、こんなところで

水谷 桜

さ、佐々木さん?

佐々木 一馬

あれ、僕の名前なんで知ってるんですか

水谷 桜

それはこちらこそ...!

佐々木 一馬

先輩、バスケ部のマネージャーですよね?

水谷 桜

え、まぁ、はい。

佐々木 一馬

僕体育館で卓球部所属してて、それで先輩もバスケ部のマネージャーだから
体育館にいますよね、それで毎回顔を見るんでなんとなく覚えてました。

水谷 桜

あ、そうだったんですか。

佐々木 一馬

先輩こそなんで知ってるんですか?

水谷 桜

佐々木さんのことは噂で知りました

佐々木 一馬

噂?

佐々木 一馬

どんな

水谷 桜

いや、この学校1イケメンって言う噂で...。

水谷 桜

確かにイケメンですねっ...!

佐々木 一馬

えっ....

その途端佐々木さんの顔が真っ赤に染まる。まるでイチゴのように。

佐々木 一馬

あ、ありがとう...

あ、いけない、こんな話してる場合じゃなかった...

水谷 桜

じゃあまたね

佐々木 一馬

あ、先輩....!

水谷 桜

(あぁ、どうしよう、佐々木さんが屋上出て行ってくれないと
私実行出来ない....)

実行、そう。私は自殺を企んでいた。

よくある、いじめとかそんなんじゃない

些細な事だった。

一昨日、好きだった先輩に告白をした。でも結果は案の定フラれた。

私はちょっとしたことで落ち込んでしまう、そんな自分が嫌いで 憎くて、どうしようもなかった。

水谷 桜

(もう一回屋上行ってみるかな。)

水谷 桜

(あ、よかった、誰もいない。)

水谷 桜

(これでやっと、)

死ねる。

私は屋上のフェンスをよじ登り、五センチほどしかない足場に足をつく。

その間、ぎしっとフェンスを握る。

水谷 桜

(私の人生、そこそこ悪くなかったかも。)

そこで私はフェンスを握る手を離した。

と思った。

菊池 悠斗(先生)

あ、水谷じゃん、なにしてんの?

水谷 桜

っ!?

水谷 桜

先生!

そう、この先生は若くてイケメンと言う噂が佐々木さんの次に有名で ある先生だ。今は彼女なしという、それもまぁ珍しい話よね。

菊池 悠斗(先生)

危ないぞ、そんな所!

菊池 悠斗(先生)

あ、待って、自殺中だった?

水谷 桜

自殺中って...

菊池 悠斗(先生)

どうしたんだよ、悩みでもきくぞ~

水谷 桜

....

菊池 悠斗(先生)

へぇ、そんなことがあったんだ?

菊池 悠斗(先生)

それぐらいで落ち込むなよな。

菊池 悠斗(先生)

俺なんか10回以上フラれてんぞ?

水谷 桜

先生、どんだけ性格クソなんですか...

菊池 悠斗(先生)

お、おいおい、聞こえてっぞ?

菊池 悠斗(先生)

まぁふった奴も損したもんだよなぁ。

菊池 悠斗(先生)

俺だったら絶対こんないいやつ、彼女にしてたわ。

水谷 桜

私は自分が嫌いなんですよ、少なくともフラれたからじゃありませんし。

菊池 悠斗(先生)

ふ~ん、じゃあなんでこれまで生きてきたの?

水谷 桜

それは、なんとなく...

菊池 悠斗(先生)

いや、なんとなくじゃないと思うんだよなぁ、俺は。

菊池 悠斗(先生)

人ってもんはその先なにかの目標があるから生きてるんだよ、楽しみたいからじゃない。って、誰かが言ってたなぁ。

水谷 桜

そうなんですか、でもフラれたことに変わりはありません。

菊池 悠斗(先生)

やっぱお前フラれたから死ぬんだろ?やめとけって。

菊池 悠斗(先生)

落下死ってかなり痛いらしいぞ?

水谷 桜

落下死はすぐに意識が飛んで死んでしまいますよ。

菊池 悠斗(先生)

いや、でも仮にここから助かったとしてみ?

菊池 悠斗(先生)

打ち所が良くって。

水谷 桜

.....

菊池 悠斗(先生)

この高さで死なない、死ねない人もいるんだからな?

菊池 悠斗(先生)

そう考えるとすげぇ痛そうだろ?

水谷 桜

まぁ、はい...

菊池 悠斗(先生)

だからやめとけよな。

水谷 桜

....

水谷 桜

わかりました

菊池 悠斗(先生)

安心しろ。

菊池 悠斗(先生)

俺がお前の自殺を止めたから保証としてお前の人生に花を咲かせてやるよ。

水谷 桜

花....

菊池 悠斗(先生)

絶対に、な?

水谷 桜

っ....!

その瞬間、何かが心臓にチクリと刺さった。 いや、グサッと。

菊池 悠斗(先生)

というか早くフェンスよじ登ってかえって来いよ

菊池 悠斗(先生)

いつまでもそこにいちゃ危ねぇぞ。

水谷 桜

あ、はい

菊池 悠斗(先生)

あ、いいこと思いついた

私がフェンスをよじ登ろうとした瞬間、先生が呟いた。

菊池 悠斗(先生)

お前さ、フラれて彼氏いないだろ?

水谷 桜

.....

菊池 悠斗(先生)

おいおい、にらむなよぉ!

菊池 悠斗(先生)

まぁ聞けって!

水谷 桜

菊池 悠斗(先生)

俺は彼女がいない。

水谷 桜

だからなんだって言うんですか?

菊池 悠斗(先生)

俺とお前で一回恋してみない?

水谷 桜

(先生、恋、恋愛、私と?)

私は急な先生の告白に頭をフル回転させ、ネットで検索するように 頭の中で呟いた。

水谷 桜

先生と生徒でって...それはいくらなんでも!

水谷 桜

ていうか、急に好きにはなれませんし!

菊池 悠斗(先生)

いいじゃん、みんなにバレなきゃ。

先生は急に私の耳元で呟き、私は驚いた

その反動で今度こそフェンスから手を滑らせ、離してしまった。

水谷 桜

(あ、落ちるじゃん、これ...)
loading

この作品はいかがでしたか?

144

コメント

1

ユーザー

ちゃぴきちの初投稿です、今回は生徒と先生の恋の物語書いていこうと思います! 私を広めてくれたら嬉しいです(汗) 皆さんみてって~!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚