零
ここどこ?
零
線路…?
急に違う世界へと飛ばされていた。
零
ゆめなのか…?
零
あ…電車きて…
零
!!
プーッ!!
零
ひぇっ…
『そこ』には真っ赤な物体が転がっていた。俺は気持ち悪くなり吐きそうになった。
『その』時の顔が最悪なくらい…頭に残っている。
零
ッはぁ…夢か…
零
良かった…
なんて言ってるのもつかの間すぐに『ピーンポーン』と聞こえてきた
零
は…一…かな
あの夢のせいで俺は汗で視界が見えなくなりそうなくらいだった。
零
(今もあの人の顔が浮かんでくる…悲しそうで…恨みをもっていて…)
零
はぁ…
ため息と同時に部屋の扉が開く音がした。
一
よっ…よぉ。
零
はじめだ…
一
おう?
一
大丈夫か?汗だくじゃないか?
零
いや嫌な夢見ちゃったんだ
零
ホントに…思い出すのは嫌なくらい
一
そうか…。
一
ほいッ。
一がそう言うと俺の近くに林檎を出てきた
一
食える気力ないかもだけど。
一
あと…アクエ⚪アスに食いやすそうなゼリーとか色々あるぞ
零
フフww
零
面倒見いいね♪
一
別にそうでも無いだろ…
そう言うと、一は頬を赤らめ目を逸らしていた
零
わかりやすいな〜
一
はぁ?
零
ケホッ…ごめんって!
零
じゃあ林檎食べたいな〜
零
一、剥けるの?
一
あぁ。十希が熱出した時、よく林檎剥いてたしな
零
十希って…弟?
一
うんそうだ。
零
てかどこからお皿と包丁を…?
一
零のお母さんから借りた
零
用意周到 かよッ‼️
一は器用なのか口と手をどちらも動かしている
一
逆に俺が熱出した時は姉さんに色々やってもらってたよ
零
仲良いね〜ケホッ俺は兄弟いないからわかんないな~(笑)
一
そうだな。俺ら姉弟は仲良い方かもな
一
はいッ できた。
零
お~!これッうさぎ?
林檎を見て目を輝かせていた
一
そうだ。上手いだろ?
零
うん! ケホ… 上手!
一
ほら。口、開けて 。
零
ゥあ〜
口に入れて林檎を噛むとシャキッと音がなり濃厚な甘さがひろがった
零
うさぎが俺の口の中に居るよ~!?
一
どういうことだよ
そんなこんなで林檎を零に食べさせたあと、一は帰った。
零
ふんふん~♪
母
どうしたの~(顔色を伺い)
そんなニコニコして?
そんなニコニコして?
零
ちょっとッ いいコトがあったの!
零
ふんふ~ん♪
母
一くんね!
零
そう!
零
一面倒見良すぎ! w
母
零が元気ならお母さんも元気になれるわ!(笑 み
一
ただいま
三恋
どうだったァ ~ ?
一
ま…まぁまぁ…かな(てれ)
十希
な~に、照れてんのォ?
一
な ん で も な い ッ
三恋
ふふッw
三恋
十希にはまだ早いかもねッ
十希
はぁ~??
大切な家族に愛する人。ただそれだけを