センチネルバース ガイド🦈×センチネル🙂①
センチネルの能力は
一年前のある日―― 突然開花した
傍にいた弟が偶然にもガイドで
能力開花の暴走をおさめてもらい
スマイルは事なきを得た
それから数日後――
家に軍施設の兵隊がやってきた
センチネルを出兵する為だった
両親はスマイルを 差し出すことを拒絶したが――
強行も辞さない軍のやり方に
スマイルは自ら志願する形で 軍施設へと下った
特にガイドである弟の存在を 知られてはいけない――
ガイドであることがバレれば
弟も軍へと徴集される事だろう
それだけは避けるために
スマイルは自分だけに視線を集めた
能力者の中でも稀有な 五感が発達したセンチネル
それだけでスマイルは隠れ蓑になった
弟の存在がバレないように
家族を守るために――
スマイルはセンチネルとして 軍に配属され
数年の訓練を経て
能力者部隊を 任されるようになった
訓練の合間にガイドとのマッチングが 何度も行われたが
スマイルのケアができるガイドは 誰一人としていなかった
その日は――
任務をしていた
……気がする
普段は後方に回される事の多い 能力者だが
どうしても少人数での 潜入が必要で
スマイルは軍唯一の センチネルとして
潜入任務を行っていた
目的は要人の生け捕り
要人が宿泊しているホテルに
ガイドと二人で潜入した
部屋に入って――
銃を構えて発砲する
要人の護衛は二人いて
記憶がブレる――
一人の護衛を倒し――
何か大切な話を……
もう一人の護衛は
視覚と聴覚が発達している パーシャルだった
連れてきたガイドが撃たれて――
スマイルの感覚が すべて遮断されて――
スマイル
そんなガイドは いなかったはず――
だけどとても怖くて
怖くて怖くて
一緒についてきてくれたガイドが
殺されるんじゃないかと思って――
命乞いをした気がする――
……待ってろよ
必ず迎えに行くから
何もかも閉ざされた世界で
そんな声が聞こえた
目を覚ましたスマイルは 病室にいた
ズキンと頭が痛んで 思わず頭を抱えた
スマイル
記憶が混乱していた
確か――
銃撃戦があった気がする
そこで――
何が起こったのか よく覚えていない
????
声が聞こえて視線を上げると
そこには黄色い髪の 眼鏡をかけた男がいた
????
????
スマイル
????
スマイル
????
スマイル
スマイルは顔を顰める
確か意識を失う前――
こんな金髪を見た気がする
しかしその顔に 見覚えはなかった
スマイル
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スマイル
スマイル
スマイル
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????
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スマイル
スマイル
スマイル
????
????
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そうだ
自分がセンチネルだから――
徴兵令が来て スマイルは軍に参加した
ガイドである弟を 軍から隠すために――
両親を守るために――
スマイル
スマイル
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スマイル
????
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きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
スマイルの顔は強張った
弟については 話したくなかった
軍から隠しているのだから当然だ
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
弟にケアしてもらっていたが
それを言ってしまえばおしまいだ
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
スマイルは小さく頷いた
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
そう言ってきりやんは出て行った
そうしてスマイルは気付いた
スマイル
スマイル
外の音が遮断されている
匂いもそうだ
スマイル
そうでなくても 結構能力が閉じている
こんな感覚は初めてだった
ほどなくして きりやんは戻ってきた
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
厳重な扉がぴー、と音を立てて 自動で開く
そこから部屋に入ってきたのは
緑と黒を基調とした服を着た 背の低い男だった
シャークん
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
シャークん
ひらひらと手を振って
きりやんは 病室から出て行ってしまった
スマイル
スマイル
あまりにもいい加減な感じがして スマイルは怪訝な顔をした
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
疑うのも当然だ
スマイルのケアをしようとした 多くのガイドが根を上げた
シャークん
スマイル
シャークんが手を差し出してくる
スマイルは既視感を覚えながら
その手に自分の手を重ねた
特に何も感じなかった
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんが部屋から出て行って
スマイルは伸びをした
体がバッキバキで 少し動けばすぐに疲弊した
スマイル
特に繋がれてもいなかったので
スマイルはベッドから出ようとしたが
うまく体が動かなかった
スマイル
スマイルはベッドの上でおとなしく シャークんが戻ってくるのを待った
シャークん
シャークんが持ってきた粥は 良い匂いが漂っていた
スマイル
スプーンを持とうとしたが
スマイルはそれすらも持てなかった
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイルはしぶしぶ シャークんに手を差し出した
その手をぎゅっと握りしめられて
もう片方の手はスプーンを握り
スマイルに粥を差し出した
シャークん
スマイル
二十を超えて 初対面の男からこの仕打ち
恥である
スマイルは小さく口を開けて それを食べた
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
するとスマイルの味覚が絞られて
あまり味を感じなくなった
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
彼がガイドでスマイルのガイディングを 行ったというのは本当らしい
ここまで相性がいいのは初めてだ
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
センチネルの感覚を共有するガイドは
常にシールドを張らなければ
その超人的な感覚に 脳が負荷を負いすぎて耐えられない
常日頃から 能力と付き合っているセンチネルとは
精神力が違いすぎる
センチネルと感覚を遮断し
センチネルの感覚を制御できてこそ
立派なガイドというものだ
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんはにやっと笑う
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
その後も食事は続けられ スマイルは粥を完食した
スマイルはコップすら持てなかったので 水も飲ませてもらった
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
いろいろと 聞きたいことがあったが
恐らく 2,3日はこの状態だろう
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんは食器を持って 再び部屋から出て行った
しんとした静寂に包まれて スマイルは目を閉じた
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイルが能力に目覚めたのは 一年前だ
なのにもっと小さい頃に
断片的に能力者用の シェルターにいた記憶がある
スマイル
考え始める前に扉が開いて シャークんが戻ってきた
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイルはシャークんを支えに ベッドから降りて
トイレへと移動した
少し歩くだけでも一苦労だった
すぐに息が上がるし
全然足を動かせない
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
トイレのドアが閉まって スマイルはズボンを脱いで用を足した
シャークんに手伝ってもらって ズボンを履かせてもらい
スマイルはようやくベッドに戻った
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
さすがに驚きを隠せなかった
動けないのも納得である
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイルは小さく頷くと ゆっくりと服を脱ぎ始めた
濡らして絞ったタオルを 持たせてもらって
スマイルは自分の体を拭き始めた
背中をシャークんに拭いてもらって
服も着替えた
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんは洗濯物と洗面器を持って 出て行った
スマイルは小さく 視線を下げると
視覚を開いた
部屋の隅々まで 見渡したが――
さすがは センチネル用のシェルター
何の変哲もない部屋だと いうことしかわからなかった
スマイル
この程度 以前なら平気だったが――
思ったよりもスマイルの身体は 衰弱しているらしい
気休めにしかならないが
スマイルは目を閉じて シャークんを待った
シャークん
シャークん
シャークんは本をたくさん 持ってきてくれた
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークんは何も言わずに
開いてしまった スマイルの視覚を絞ってくれた
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
ボタンがついたリモコンを持たされて スマイルは小さく頷いた
シャークん
スマイル
コメント
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新作だぁぁぁぁ!!!しかも葡萄組…!!✨✨ センチネルバース…!!個人的にもバース系の中で好きなやつだったので嬉しいです!!✨ 応援してます!がんばってください💕
