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ガイド🦈×センチネル🙂②
夢を見た――
幼い頃の夢――
初めて抱き上げた 弟が泣き喚いて――
スマイルは訳が分からなくて
母は困った顔をして 弟を抱いてくれて
父は笑っていた
スマイル
スマイル
スマイル
スマイルは目を覚ました
スマイル
スマイル
幼い頃は普通の少年だった
スマイルの能力が 開花したのは一年前なのだ
ぐう、とお腹が鳴って
スマイルは ボタンがついたリモコンを押した
シャークん
眠そうな顔でシャークんは スマイルの部屋にやってきた
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルはシャークんに 手伝ってもらって
朝の支度を済ませた
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークんは二人分の朝食を 用意してくれた
シャークん
シャークん
スマイルの朝食はスープだった
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルはスプーンを持って ゆっくりスープを飲み始めた
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
そういえばスマイルは このシェルターで
ぬくぬくと休んでいるが――
軍の方は大丈夫なのだろうか
センチネルであるスマイルは その能力故
確か軍内部でも 情報担当を担っていたはずだ
スマイル
家族を人質に取って 能力者を集めるようなところだ
スマイルは今でもいざというときは 軍を抜け出してやろうと画策していた
スマイル
スマイル
すぐに弟を軍から 隠すためだと思い至った
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイルは取り繕った
弟の存在が バレるわけにはいかない
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイルは シャークんの事を聞こうとして
口を閉ざした
今の反応的に
家族に対して 何か思うところがあるのだろう
もしかしたら シャークんにはもう
家族がいないのかもしれない
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイルは 他愛もない家族の話を
シャークんに聞かせてやった
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
幸せな家庭だったと思う
シャークんは笑いながら スマイルの話を聞いてくれた
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークんがここにいる理由は
その軍施設の居心地でも 悪かったのだろうか
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
確かに軍から 抜け出せたなら
スマイルは家族の元へ 帰れるかもしれない
しかし――
スマイルを襲ったのは 不安だった
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
何故かわからなくて 咄嗟に家族と言ったが
スマイルは訳がわからなかった
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイルは 弟はいないと嘘をついた
いや、だからきりやんは 弟はいるかと聞いてきたのだ
スマイル
スマイル
タワーは全て 把握しているという事だろうか
その上でスマイルが 嘘をついている事を理解していて
泳がせている可能性がある
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんは スマイルを見て微笑んだ
シャークん
……待ってろよ
必ず迎えに行くから
スマイル
二人は食事を終えて
シャークんは食器を下げて
スマイルはリハビリに専念した
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークんが笑う
その笑顔がどこか眩しくて
スマイルは羨ましいと思った
スマイル
スマイル
スマイル
それがいつだったのか 思い出せなかった
スマイルがその部屋から 出ることができたのは
数日後の事だった
シャークん
シャークん
スマイル
手を引かれて スマイルはベッドから出た
うまく力が入らなくて スマイルはシャークんに寄り掛かった
シャークん
シャークん
スマイル
厳重なドアが開いて
スマイルは外に連れ出された
病室から出るとシャークんは エレベーターに向かって
そのまま屋上へと スマイルを連れ出した
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
ケアされている感覚は 特になかった
それもそのはず――
ケアやガイディングで 大きな負担がかかるのはガイドの方だ
ガイドは能力者と 感覚を共有する
その中で能力者の感覚を 制御する
能力者には これと言った自覚はほぼない
ガイドは能力者から 拒絶されない限り
能力者と触れている間は 感覚の制御ができる
タワーの屋上は雲よりも高く
少し肌寒かった
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
なぜシャークんが そんな事を言うのだろうか
シャークんは タワーの人間ではないはずだ
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
言ってしまえば シャークんは人質だ
スマイルと相性の良い ガイドが現れれば
センチネルは ガイドを手放したくないはずだ
だからタワーは シャークんを使って
スマイルがタワーに残るよう 画策したのだろう
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルが顔を上げると
シャークんは真剣な眼差しで スマイルを見つめていた