好き

ｷﾞｭｯ

ｷﾞｭｯ

俺らは幼なじみ。

何もかも二人で半分こしてきた。

そんな俺たちは付き合っている。

ほとけも俺の事好きだし、俺もほとけの事が大好きだ。

今は同性愛も知られてきている。そのためいじめなどはなかった…。

はずだった…。

机にかかれた言葉の槍。

死ね ゴミ 消えろ

そのような暴言がたくさんかいてあった。

そう思った。

が

よくみるとこう書いてあった。

稲荷と別れろ

お前には釣り合わない

稲荷はお前にはもったいない

同性愛

それだけで何故いじめられるのだろうか。

俺を見たり睨んだりする陽キャ軍

あまり話したことがなければ関わったこともない。

あれから数ヵ月後

いじめはずっと続いている。

ほとけがいるから…。

ほとけと付き合ってるから…。

俺らが女同士だから…。

どんだけ楽だろう。

この瞬間いじめが無くなればいい。

そんな思いしかよぎらなかった。

そして

とても大切な

ほとけとの思い出は忘れていた。

これで…良かったんだ。

次の日俺はいつもより遅く学校に行った。

別れるっていったのは自分なのに。

相手がいざ他の人と付き合うと

もやもやする。

いじめられたのは俺らなのに。

ほとけは一切被害がなくて。

俺だけが被害があったの？

ほとけと俺へのいじめは半分だろ。

俺もほとけも同じ痛みを受ける。

いつもそうだったじゃんか。

初兎は俺をみて勝ったような笑みをこぼした。

そして耳もとでこういった。

この瞬間分かった。

いじめられてたのは｢俺ら｣じゃなくて…。

｢俺｣ だけだった。