思い出したくない…

１１月〇〇日

〇〇の部屋で

８年前

いつも通りの朝だと思ったのに…

１時間目

授業を飛ばし

給食

そんなこんなで放課後

そんなことして遊んでいたら時間を忘れていた

PM３:15

数分後

そっから夜になり…

夜です

その時、私は時間が止まればいいのに

ラテが苦しむぐらいなら…そう思った

でも時間は止まらなかった

夜中

このときお父さんとお兄ちゃんは出張だった

お父さんとお兄ちゃんを待ってるってすぐわかった

ガチャ

姉はバイトから帰ってすぐに部屋に戻った

責任を取らないってこういうことなんだそうわかった

その時、ラテには気持ちが伝わったかのようにパタリと目を閉じたごめんねその言葉しかでてこなかった

その時、悲しみと怒りがこみ上げた

ラテはこんなに苦しかったのに、姉は何で大丈夫の一言もかけてあげなかったんだろう

この夜はお母さんと私がずっと、子供みたいに泣きじゃくった

わんちゃんのﾀﾋは見てきたのに、何でこんなに胸が苦しいんだろう

そう思った

ラテの体はまだ少し暖かかった

そんなの叶うわけもなかった

次の日私には選択肢が出た

授業を遅れて行くか（火葬場に行くか

それとも授業に出るか

選べるわけがなかった、だってどっちでも辛いから

でも一番辛かったのはラテだ

そう思った

だから私は

〝授業に出る〟そう言った

学習発表があったから

ラテにかっこいい姿を見せたかったから

その気持ち一心だった

だから、余計しんどかった

もうラテには会えない、そう思ってしまったから

そのせいで学習発表会では泣かないように我慢した、それでも泣いちゃってかっこよくない姿を見せた

それでもラテと仲良くなれた気がした格好いい、そう言ってくれた気がした