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紅優
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紅優
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9件
続きありがとうございます!紅優さんの作る物語すきなのでうれしいです!続き待ってます!
翌朝。
境界局︰訓練場
乾いた剣戟の音が響く。
カン────ッ!
白狐 颯
木刀を振る。
鋭い一撃。
しかし。
風雅は僅かに身体を傾けるだけで避けた。
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
踏み込む。
剣先が届く寸前。
風雅は木刀を軽く動かした。
カンッ。
颯の木刀は弾かれ、大きく体勢を崩す。
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
短い言葉。
だが、その一言には重みがあった。
颯は深く息を吐く。
そして、もう一度構え直した。
訓練終了後。
天音がタオルを持って近寄ってくる。
桃園 天音《灯火》
白狐 颯
タオルを受け取り、汗を拭う。
その時だった。
天音の視線が止まる。
桃園 天音《灯火》
白狐 颯
桃園 天音《灯火》
白狐 颯
白狐 颯
桃園 天音《灯火》
颯は右手を差し出した。
天音の表情が少し雲る。
右手首。
そこに。
黒い線のような紋様が、一筋だけ浮かんでいた。
白狐 颯
昨日まではなかった。
触れても痛くない。
熱もない。
桃園 天音《灯火》
天音は少し考えたあと、小さく笑う。
桃園 天音《灯火》
そう言った。
しかし。
颯には分かった。
今の笑顔は。
安心させるための笑顔だった。
医療室。
天音は一人で資料を確認していた。
そこへ。
扉が開く。
緑龍 風雅《白夜》
天音は答えるまでに数秒掛かった。
桃園 天音《灯火》
緑龍 風雅《白夜》
桃園 天音《灯火》
一枚の写真を机へ置く。
数年前の記録。
ある適合者の腕。
そこには。
颯と同じ場所に。
同じ黒い紋様が刻まれていた。
桃園 天音《灯火》
部屋が静かになる。
緑龍 風雅《白夜》
桃園 天音《灯火》
緑龍 風雅《白夜》
写真は静かに閉じられた。
一方その頃。
颯は資料室にいた。
黒核について書かれた資料を探していたが。
どの資料も閲覧制限が掛かっている。
白狐 颯
棚を閉じようとした、その時。
一冊の古いファイルが床へ落ちた。
パサッ。
拾い上げる。
表紙には古い文字で。
『第十二調査記録』
とだけ書かれていた。
白狐 颯
ページを開こうとする。
その瞬間。
「それ以上は見るな。」
低い声。
振り向くと。
そこには。
琥珀が立っていた。
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
颯は素直にファイルを閉じる。
白狐 颯
琥珀はファイルを受け取り、棚へ戻した。
その表情は。
いつもの落ち着いたものだった。
だが。
颯だけは気付く。
ほんの一瞬。
琥珀の右手にも。
袖口から。
黒い紋様が覗いたことに。
白狐 颯
見間違い。
そう思いたかった。
しかし。
天音の反応。
自分の手首。
そして。
琥珀の腕。
点だった違和感が。
少しずつ。
一本の線になり始めていた。