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コメント
4件
面白かったです!続き待ってます!
境界局本部。
夜。
窓の外では雨が降り始めていた。
静かな雨音だけが廊下に響く。
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紅優
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紅優
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颯は宿舎の部屋で眠れずにいた。
手首を見る。
昼間に見つかった黒い紋様。
今は薄くなっている。
白狐 颯
天音も。
風雅も。
何かを知っている。
でも、教えてはくれない。
コンコン。
部屋の扉が叩かれた。
白狐 颯
扉を開けると。
そこには虚路が立っていた。
紫苑 陸《虚路》
白狐 颯
紫苑 陸《虚路》
二人は本部の屋上へ向かった。
雨は弱く。
夜風が心地よい。
街の灯りが遠くに広がっている。
紫苑 陸《虚路》
白狐 颯
紫苑 陸《虚路》
颯は黙って話を聞く。
紫苑 陸《虚路》
紫苑 陸《虚路》
紫苑 陸《虚路》
白狐 颯
その言葉は重かった。
その時だった。
ピーッ!!
館内に警報が鳴り響く。
《残滓反応確認》
《骸急残滓》
《市街地第二ブロック》
紫苑 陸《虚路》
数分後。
現場。
住宅街。
避難誘導は既に始まっていた。
消防。
警察。
境界局。
それぞれが連携して動いている。
白狐 颯
残滓は一体。
人型。
しかし身体は黒く崩れ。
腕だけが異常に長い。
赫鞘 樹《赫災》
赫鞘 樹《赫災》
炎が走る。
一瞬で距離を詰める。
第一スキル《火脈》。
赤い熱が拳を包み。
残滓を吹き飛ばした。
しかし。
残滓は倒れない。
ゆっくりと立ち上がる。
灰渕 博《静界》
第一スキル《静止》。
残滓の動きが一瞬だけ止まる。
そこへ。
断鐘が飛び込む。
蛙神 蓮《断鐘》
第一スキル《震撃》。
強化された拳が直撃する。
ドォンッ!!
残滓は地面へ叩き付けられた。
白狐 颯
流石に十二席。
連携に無駄がない。
その時。
倒れていた残滓が。
ゆっくりと顔を上げた。
黒い瞳。
その視線が。
真っ直ぐ颯を見つめる。
白狐 颯
残滓の口が動く。
掠れた声。
「……きょう……かい……」
白狐 颯
誰も反応しない。
聞こえたのは。
颯だけだった。
「……境界」
白狐 颯
まだ誰も。
自分をその名で呼んだことはない。
正式な第十二席でもない。
なのに。
残滓は。
その名前を知っていた。
次の瞬間。
樹の炎が残滓を包み込む。
黒い身体は崩れ。
静かに消滅した。
任務終了。
帰還する車内。
颯は窓の外を見つめていた。
白狐 颯
『境界』
その名前を。
あの残滓は。
なぜ知っていたのか。
その疑問だけが。
頭から離れなかった。
そして誰も気付かないまま。
残滓が消えた場所のアスファルトには。
小さな黒い紋様が一つだけ。
静かに刻まれていた。