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学校の怪物 Ⅲ期

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学校の怪物 Ⅲ期

40 - 学校の怪物

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2021年09月23日

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刈乃愛 煉

え…?

私は…竜が言った言葉を理解するのに時間がかかった

刈乃愛 煉

竜…?今…なんて……?

野ヶ咲 竜

俺に血を寄越せ

野ヶ咲 竜

そう言った

聞き間違いで合って欲しい…

そう思ってもう一度聞き直したけれど…

帰って来る返答は変わらない…

刈乃愛 煉

……本気で…言っているの……?

刈乃愛 煉

だって…私が貴方に血を与えれば…貴方は……

血ノ傀族の力を発動してしまう

野ヶ咲 竜

あいつを倒すには…もう…俺を犠牲にしなければならない

刈乃愛 煉

犠牲になんて…しなくていい……

刈乃愛 煉

血ノ傀族の力を使わずに倒せる方法を探そうよ…っ!

刈乃愛 煉

……私は…竜が苦しむ所なんて…っ…

野ヶ咲 竜

苦しみはしない

野ヶ咲 竜

大丈夫だ

刈乃愛 煉

……でも…っ…!

野ヶ咲 竜

野ヶ咲 竜

俺は、みんなを守りたい

野ヶ咲 竜

城覇様は勿論

野ヶ咲 竜

特隊のみんなも全員守りたい

野ヶ咲 竜

だから…お前の力が必要なんだ

野ヶ咲 竜

お前の血が…必要なんだ

そう言って、竜は私の肩を掴む

野ヶ咲 竜

頼む、煉

野ヶ咲 竜

血をくれ

野ヶ咲 竜

少量でも、力を発揮する事は可能だ

野ヶ咲 竜

だから…

竜の必死に訴える目は…

嘘を付いている様には見えなかった

きっと本音なんだ

それは…そうか…

と、1人頭の中でそんな事を考えていた

もしも、竜が血ノ傀族の力を発揮し

颯攦を倒す事が出来れば

きっと…

その賭けに私は乗った

刈乃愛 煉

刈乃愛 煉

好きなだけ…血を含んで

刈乃愛 煉

そして…

刈乃愛 煉

颯攦を倒して…絢奈に研究して貰おう……

野ヶ咲 竜

……っ…

野ヶ咲 竜

ありがとう…煉…

そうお礼を言った後に

竜は私の肩を出した

そして首に思いっ切り噛み付いた

刈乃愛 煉

……うっ…!

竜に血を飲まれるのは2回目だけど

やっぱり…痛い…

私が怪物では無く人間だったら死んでいるらしい

怪物で良かった

急にそんな事を思い始めた

めまいがし、倒れ掛けた私を竜はそっと支え

端の方へと寄せてくれた

頭がぼーっとする中

私は竜の顔を見た

そして私は心に思った

「嗚呼…これが…

血ノ傀一族の…本来の姿…なんだ…」と

全てが変わった竜を見て

私はそう思った

本来の姿になれば

力も能力も火力を増す

これから…始まるんだ

呪われた一族の生き残り

血ノ傀族の兄弟達の戦いが…

学校の怪物 Ⅲ期

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