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学校の怪物 Ⅲ期

第41話 - 学校の怪物

2021年10月02日

#Ⅲ期

#怪物達の物語

ネモと黑楙

野ヶ咲颯攦

あれ〜？綾攦…

野ヶ咲颯攦

とうとう血を吸ったの？

野ヶ咲竜

嗚呼…

野ヶ咲颯攦

……嗚呼…最高だね…

野ヶ咲颯攦

最高だよ…綾攦…

野ヶ咲颯攦

その目つき…その覇気…

野ヶ咲颯攦

やっと本気を出してくれたんだね…

颯攦は自分の手首を噛みち切り

自分の血を飲んだ

血ノ傀颯攦

やっと血ノ傀族の力を使って戦えるね

血ノ傀綾攦

……あまり乗り気では無かったが…

血ノ傀綾攦

お前を倒すにはこれしかあるまい…

血ノ傀颯攦

綾攦…やっぱり綾攦は美しいね…

血ノ傀颯攦

僕なんか蒼メッシュが入っちゃってるけど…

血ノ傀颯攦

綾攦は綺麗な黒だね

血ノ傀綾攦

どうでも良い

血ノ傀颯攦

さぁ…戦おうじゃないか

血ノ傀颯攦

僕を倒してよ、綾攦

血ノ傀綾攦

嗚呼…お前を…倒す…

血ノ傀綾攦

そして…

血ノ傀綾攦

地下の独房に入れてやろう

刈乃愛煉

……始…まった…

駄目だ…血を吸われたからか…

身体に力が入らない…

刈乃愛煉

……はぁ…はぁ…

刈乃愛煉

……みんなの所に…行かないと…

刈乃愛煉

……ここは…今から…

刈乃愛煉

危険領域と化する……

とにかくみんなが戦っている所へ行かなくては…！

でも…

刈乃愛煉

……うぅ…っ…

やっぱり…力が…

刈乃愛煉

……あっ…

煉は床に倒れ込んだ

刈乃愛煉

……くっ……そっ…！

刈乃愛煉

……こんな…所で…寝てる場合では……無いのに…ッ…！

意識も段々遠のいて行く

刈乃愛煉

……みんなに…知らせないと…行けないのに…

間もなく意識が無くなる

そう思った次の瞬間

此方に向かって来る足音が聞こえた

刈乃愛煉

……誰……？

力を振り絞って顔を上げた

刈乃愛煉

……あっ……

刈乃愛煉

……音…裳……？

太陽音裳

煉！しっかりして下さい！

太陽音裳

一体何が！？

太陽音裳

煉！誰にやられたのです？！

刈乃愛煉

……えっと……待って……

刈乃愛煉

…今は…意識が…無くなりそうなの……

太陽音裳

えぇ！

太陽音裳

翼を呼んできます！

太陽音裳

少々お待ちを……

羽芽涅翼

どうした！？音裳！

太陽音裳

翼！

太陽音裳

丁度良い所へ！

太陽音裳

煉を助けて下さい！

羽芽涅翼

これは…首に噛み跡？

羽芽涅翼

竜の奴が煉の血を飲みやがったのか？

刈乃愛煉

……う…ん…血ノ傀族の…力を…使う為に…

太陽音裳

覚醒するには、煉の力が必要って誰か言ってた気がする…

羽芽涅翼

誰かって誰だよ……😅

羽芽涅翼

とにかく、今から治癒回復するからじっとしとけよ？

翼の治癒能力で

どんどん身体が回復して行った

羽芽涅翼

よし、これで大丈夫なはずだ

羽芽涅翼

音裳、煉を立たせてやってくれ

太陽音裳

はい

太陽音裳

煉、立てますか？

刈乃愛煉

……あっ…ありがとう…

刈乃愛煉

…っ！それよりも！！

刈乃愛煉

早くこの宮殿から出よう！

刈乃愛煉

此処は今から地獄と化する！

太陽音裳

それは…どう言う？

刈乃愛煉

良いから！2人の戦いが始まる前に…！

刈乃愛煉

ここを出ないと！！

血ノ傀颯攦

ねぇ、綾攦…

血ノ傀颯攦

覚えてる？

血ノ傀颯攦

綾攦が煉様と出て行かれた日の事

血ノ傀綾攦

覚えるよ

血ノ傀颯攦

その後、野ヶ咲家どうなったと思いますか？

血ノ傀綾攦

知らねぇよ

血ノ傀綾攦

知りたくも無いね

血ノ傀颯攦

父上も母上も亡くなったんですよ

血ノ傀綾攦

それは最近知ったな

血ノ傀颯攦

そうですか

血ノ傀颯攦

何故、父上と母上…

血ノ傀颯攦

亡くなったと思いますか？

血ノ傀綾攦

野ヶ咲家は結構狙われていた

血ノ傀綾攦

だから、その狙った奴らに殺られたんだろ？

血ノ傀颯攦

嗚呼、やっぱりそう思っちゃいますか

血ノ傀颯攦

残念ですが、違いますよ

血ノ傀綾攦

じゃ、何故死んだ？

血ノ傀綾攦

聞きたくもないが聞いてやる

血ノ傀颯攦

嗚呼、そんなの簡単ですよ

血ノ傀颯攦

だって、あれ僕がやったんですから

血ノ傀綾攦

は？

血ノ傀綾攦

どう言う意味だ…？

血ノ傀颯攦

ですから、父上と母上を殺したのは

血ノ傀颯攦

僕なんですよ

血ノ傀綾攦

なんでお前は父上と母上を殺した？

血ノ傀綾攦

お前は、両親に可愛がられていた

血ノ傀綾攦

奇跡の子とも言われていた

血ノ傀綾攦

俺は独学で血ノ傀族の力を得た

血ノ傀綾攦

でも、お前は父上に教えられて力を得た

血ノ傀綾攦

お前は両親に好かれていた

血ノ傀綾攦

両親はお前をとても愛していた

血ノ傀綾攦

なのになんで…？

血ノ傀颯攦

今、言った言葉の中で

血ノ傀颯攦

何が気付く事がありますよ？

血ノ傀綾攦

え？

血ノ傀綾攦

まったく皆無見当も付かない

血ノ傀颯攦

それじゃあ教えて差し上げますよ

血ノ傀颯攦

綾攦、貴方の事を見ていないでは無いですか

血ノ傀綾攦

嗚呼、俺は両親に嫌われていたからな

血ノ傀颯攦

なぜです？

血ノ傀颯攦

綾攦は独学で力を得た

血ノ傀颯攦

それだけでも素晴らしい事です

血ノ傀颯攦

僕は教えられても中々得る事が出来なかった

血ノ傀颯攦

普通は綾攦が可愛がられるはずです

血ノ傀颯攦

なのに両親は僕ばかりを見た

血ノ傀颯攦

綾攦はこんなにも頑張っているのに…

血ノ傀颯攦

だから綾攦は煉様と家を出たんだ…

血ノ傀颯攦

そう考えていたら…

血ノ傀颯攦

あいつらが憎くなりました

血ノ傀綾攦

だから殺したのか…？

血ノ傀颯攦

えぇ…血をたっぷり浴びましたよ

血ノ傀颯攦

あいつらは叫びましたよ

血ノ傀颯攦

とてもうるさい声でね…

父上:颯攦！やめろ…！

母上:何が嫌だったの？

母上:何が気に入らなかったの…？

血ノ傀颯攦

……お前らの存在が…

血ノ傀颯攦

…行動が…考えが…

血ノ傀颯攦

とても気に入らなかった

血ノ傀颯攦

綾攦を可愛がっていれば…

血ノ傀颯攦

お前らは死なずに済んだのになぁ〜…

血ノ傀颯攦

全部自己責任…！

血ノ傀颯攦

全部自業自得…！！

血ノ傀颯攦

きっとまだ言ってるんだろ？

血ノ傀颯攦

あの世でも

血ノ傀颯攦

どうして…殺したんだ…と…

血ノ傀颯攦

ここから…言ってあげるよ

血ノ傀颯攦

お前達の…全てが

血ノ傀颯攦

気に入らなかった

血ノ傀颯攦

だから殺したの

血ノ傀颯攦

理解出来たか？

このクソ共が

血ノ傀綾攦

……

血ノ傀颯攦

綾攦を可愛がっていれば殺されずに済んだのに

血ノ傀颯攦

無駄なプライドを持ちやがって

血ノ傀颯攦

もう綾攦を否定する人間は居なくなったよ

血ノ傀颯攦

これからは、2人で血ノ傀族を復活させよう

血ノ傀颯攦

そして世界を呪ってy…

シュッ！！

血ノ傀颯攦

え？

血ノ傀颯攦

顔に傷が付いたんだけど？

血ノ傀颯攦

まぁ…治るからいいか

血ノ傀颯攦

なんで急に攻撃したの？

血ノ傀綾攦

そんな理由で殺したお前にイラついてな

血ノ傀綾攦

俺の為に殺してくれたんだよな

血ノ傀綾攦

だが、俺は離れられればそれで良かったんだ

血ノ傀綾攦

殺す程憎くは無いし

血ノ傀綾攦

離れられて清々している

血ノ傀綾攦

だから、その手を汚す必要は無かったんだ

血ノ傀颯攦

血ノ傀族は…もう汚れているんだ

血ノ傀颯攦

でも…綾攦は汚れていない

血ノ傀颯攦

だから、綾攦を汚さない為に僕は綾攦に全て捧げるよ

血ノ傀綾攦

要らん…いや、今全て捧げる…と言ったな？

血ノ傀颯攦

嗚呼、綾攦の為ならね

血ノ傀綾攦

だったら

血ノ傀綾攦

モルモットになれ

血ノ傀綾攦

お前を絢奈の実験体にする、つまり

血ノ傀綾攦

俺はお前を捕獲する

血ノ傀綾攦

全てを捧げるつもりなら

血ノ傀綾攦

大人しく捕獲されてくれ

血ノ傀颯攦

それは出来ないよ

血ノ傀颯攦

例え、綾攦の頼み事でもね

すると颯攦は物凄いスピードで

綾攦の前へと移動した

血ノ傀颯攦

はぁっ！

激しいぶつかり合い

血ノ傀綾攦

中々やるな

血ノ傀颯攦

効くわけないよね

血ノ傀颯攦

綾攦は覚醒すれば、僕の攻撃は通用しなくなるから

血ノ傀綾攦

おや、正解だな

綾攦は思いっきり颯攦の腹部を殴った

血ノ傀颯攦

アガッ……！

血ノ傀綾攦

それで終わりか？

血ノ傀綾攦

なら、仕上げに入らせてもらう

綾攦はナイフ…

では無く、煉の能力の

バリアの剣を召喚し

しゃがみ込んでいる颯攦の周りを囲った

血ノ傀颯攦

……っ…

血ノ傀綾攦

逃げ場はない

血ノ傀綾攦

降参するのみ

血ノ傀颯攦

……綾攦は…やっぱり…強いな…

血ノ傀綾攦

普通だ

血ノ傀颯攦

……父上達は…どうして…

血ノ傀颯攦

……こんなに優秀な…綾攦を…認めてくれなかったんだろう……

血ノ傀綾攦

お前が奇跡の子だからじゃないか？

血ノ傀颯攦

……確かに…性別転換しましたもんね…

血ノ傀颯攦

でも…奇跡の子ってだけで綾攦を不幸にした…

血ノ傀颯攦

性別転換した僕も…憎めますね…

血ノ傀颯攦

…結局…ダメなんだな…僕は

血ノ傀綾攦

そんなお前を役立たせてやるよ

血ノ傀綾攦

お前の事、調べさせろ

血ノ傀颯攦

……綾攦がそう言うなら…仕方ないですね…

血ノ傀颯攦

ただ…条件があります

血ノ傀綾攦

なんだ？

血ノ傀颯攦

聞いてくれるの…？

血ノ傀綾攦

実験に協力してもらう身だからな

血ノ傀綾攦

願いくらい聞いてやる

血ノ傀颯攦

……ふふっ…それじゃあ…

血ノ傀颯攦

実験後は、毎回…僕の横で寝て下さい…

血ノ傀綾攦

はぁ？

血ノ傀綾攦

なんで俺まで独房に入らなくてはならないんだ…

血ノ傀颯攦

願いくらい聞いてやるって言ってたのに？

血ノ傀綾攦

はぁ…二言はない

血ノ傀綾攦

分かったよ

血ノ傀颯攦

……ふふっ…魅了してあげる

血ノ傀綾攦

ふざけんな、したら添い寝してやらないからな

血ノ傀颯攦

しないよ、能力を使って綾攦を手に入れるなんて事は…

血ノ傀綾攦

……はぁ…

血ノ傀綾攦

ん？

血ノ傀綾攦

此方竜

此方、城覇！

大丈夫か！？竜！

血ノ傀綾攦

今、目標を捕らえた

おぉっ！マジか！

今からそっちへ行くよ！

血ノ傀綾攦

ありがとうございます

血ノ傀綾攦

お待ちしてます

血ノ傀颯攦

……実験されるのも楽しみだなぁ…

血ノ傀颯攦

ご褒美が貰えるんだから…

血ノ傀綾攦

相変わらず気色悪いな

やっと終わったよ…

憎き戦いが

学校の怪物 Ⅲ期

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ネモと黑楙

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