夏休みも終わりを告げ、蝉の声も粛々と静けさを増すころ。
水
……………んゅ………、
いつものように、僕はうとうとしながら講義を受けていた。
赤
…………もう、(つねっ
水
………ぁぅ゙……っ、
頬の一部が、180°回転するくらい思いっきりつねられ、その犯人に怒って抗議する。
水
もう、痛いじゃん……っ、
赤
ほとけっちが悪いんでしょ……、
赤
起きて、ちゃんと講義受けなよ……?
内心、まだ怒りつつ整然とした文字が並ぶノートを見ると。
水
ぇ……っ、りうちゃん……✨
赤
………仕方なく、ね?
水
………神様、仏様、りうら様……!!
赤
冗談はよして……、
赤
私語、慎まないと怒られるよ?
水
は〜い♪
最近、何かと僕のお世話を焼いてくれるりうちゃん。
何やら、いふくんが、
青
ほとけが眠らんよう、見張っとって?
……と、余計なことを頼んだらしく。
水
……………はーぁ…………、
深い溜息を吐く。
水
……………ん、?
ふと、スマホが振動した気がして、こっそり画面を覗き込む。
水
…………お、♪
その通知を見て、更に機嫌が良くなる。
赤
………………?
一方、何も知らないりうちゃんは眉をひそめていた。
赤
んねー、ほとけっち?
水
ん、なにー?
赤
なんでさっき、あんな嬉しそうだったの?
不思議そうな顔のりうちゃん。
水
あー……、あれ?
水
実はさ、今日サークルで活動できるんだっ♪
いつもよりも浮き立っている僕を見てか、りうちゃんの目が興味津々に光る。
赤
へぇ………、そういえばほとけっち、なんのサークルに入ってたっけ?
水
天文だよっ!
水
りうちゃんも来ないっ?✨
ダメ元で、誘ってみる。
水
………………〜〜、✨
赤
………いや、俺はあんまり興味無い……
りうちゃんと、サークルで一緒に活動出来たらなぁ……✨
赤
か………も…………、
赤
しれ………なく、ない………かも?
さっきから、辿々しく言葉を紡ぐりうちゃんの言語が理解不能だ。
水
何言ってるの?
水
ほら、りうちゃんも行こーよ!!
水
んね?
赤
う………っ、
赤
(りうら、ほとけっちの懇願してる顔に弱いんだよな……)
赤
(どうしよ、でも今日はないくんとの約束があるし………)
赤
(それにりうら、バイトとか結構いれてるから暇ないんだよねぇ………)
赤
(仕方ないけど、断るか……)
赤
りうら、今日先約があって……、
赤
ごめん、ほとけっち……、
水
あ…………、そっか、
赤
ほんとごめん……っ、
水
ううんっ、勝手に誘ってごめんねっ、
水
でも、絶対楽しいからっ、いつか一緒に行こーね?
赤
………うん、w
赤
ねね、ほとけっち?
水
うん?
赤
さっき、めっちゃテンション上がってたけどさぁ……、
赤
サークルって、基本毎日活動してるんじゃないの?
水
あ〜………、実はさ、
水
元々、天文に入ってる人自体も結構少ないし………、
水
うちは基本、個人活動がメインなんだよね、
赤
へぇ……ー?、
水
まぁでも、個人活動と言っても、夜奇麗に見えた星とかを撮って、
水
それを、月1ぐらいのペースで開かれる、会に持ってってみんなで見合う、みたいな……、
水
だから、同好会に等しいようなもんなんだよね〜…………、
赤
ほえ〜…………、
赤
だから、学園祭での活動が出来ることに対してあんなによろこんでた、ってわけか……、
水
そうそうっ!
水
……楽しみだなぁ……、♪
赤
んじゃ、またね!
水
うんっ、またねー!!
りうちゃんは浮足立って廊下を駆けていった。
まぁ、十中八九ないちゃんの元だろうけど。
水
………んー…、どうしよ、
まだ、集まるまでには時間がある。
しかも生憎、今日の受ける講義は午前だけだった。
どこかで、時間を潰さなきゃいけないな___
そう思って、ふらふら歩いていたとき。
青
ほーとけ♪
水
ん゙わ……っ、
急に後ろから声を掛けられ、反射的に身体がびくりと震える。
水
…………?あ、いふくんか……、
青
うん、そやで♪
青
お昼、食べた?
水
え?あー……、まだだけど?
青
お、ほな食べ行こや!!
水
でも僕、今日お弁当持ってきてないんだよね………、
青
あ、別にええよ?
青
俺の分けてあげる。
水
え、ほんとっ!?
水
なら行こっかな〜♪
青
急にテンション上がったな………、
青
んなら、行こか
青
学内“デート”♪
水
……………っな、!?///
_____まで、⚂。






