赤
… もう 大丈夫だから 、
赤
ほっといて...
青
ほっとけるわけないじゃん 、っ
赤
... ぇ、 ( びく っ
二人しかいない空間で 急に そう叫ぶ 。
突然の事で 体がびくっと 強ばった 。
青
ぁ、... ご、ごめん 、
青
…… けど 今は 大人しく手当されてて 。
なんとも言えない表情で 救急車箱から 包帯を取り出す 青 。
気の所為、だろうか
伏せている 目には 涙 が溜まっているようにも見えた 。
青
…… ん 、できた 。
しばらく ぼぉっと 青を見つめていると
そんな 声で 我に返る 。
青
…… え、 何 。 どうしたの そんなに見つめて 、
赤
…… 今日の青 兄 やけに優しいから ちょっと気持ち悪い、
青
えっ、
やばい 、
つい 思った事を口にしてしまった 。
赤
ぁ、いや 今のは 忘れて 、
青
ふ ” ッ 、
赤
へ、
青
まじ、? そんなに 僕普段から 態度悪い、? w
青
笑える 、w(
腹痛い 、 と言いながら 汚い笑い声をあげている 。
どうせ言ったら 汚いは余計だ 、 とか 言うんだろうな 。
赤
そ、 早く自分の部屋に行ったら 、?
どう返したらいいかわからず 、冷たく返事をした 。
青
え~ 、そんなぁ ー 、赤 く ... 、
青
...て、ぇ、どうしたの 、
赤
…… 、?
青 に そう言われると同時に 、
視界が ぼやっと 歪む 。
赤
み、ず ... ?
赤
目 から ... みず 、 ?
青
... 赤 くん 、ッ
視界が歪んでいて 青 の 表情は よく読み取れない 。
青
赤 くん 、 それは みず じゃなくて
青
涙...だと思う 。 多分ね 、
赤
なみ、だ ...
生まれた瞬間 から 嫌われている俺は 涙という物とは
無縁だと思っていた 。
赤
ど、やったら なお、るの ...
青
...え、ぁ ー 、
青
…… んーっとね、 こうするの 、
そう言って 俺を 壊れ物のように 抱きしめる 青 。
胸の当たりが 湯たんぽでも当てたかのようにじんわり熱くなる 。
俺は しばらく泣かずには居られなかった 。
この時 初めて 、 人の優しさ に 触れた気がした 。
続 く .