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街で1番大きい木の下で

貴方と私は出会った.

木漏れ日に照らされながら

今日も楽しく話す.

そんな毎日がずっと続くと 思ってた.

でももう君は此処に居ないんだね.

アリス

はぁ...今日は雨なのね...

私は家の窓からザーザーと 降る雨を見ていた.

家の屋根から滴り落ちてくる雨,

雨雲からザーザーと降る雨.

そしてあの大きな木の葉から 落ちてくる雫を.

僅かな光に照らされてキラキラと 輝いている,その雫を.

アリス

明日は,晴れるのかしら

明日は晴れますように.

そう願うことしか出来なかった.

アリス

今日も雨なのね...

昨日よりかは強くないけれど

ザーザーと降る雨

アリス

2日も君と会えてないのね...

寂しい

会いたい

話したい

アリス

こんな雨...

とっとと止んでしまえ

嫌い

早く止んで

君に会いたい

アリス

こんな気持ちが生まれるのは

アリス

私だけかしら

次の日は綺麗に晴れた

雲ひとつない快晴で

太陽は元気に顔を出している.

アリス

─はぁ...はぁ...っ!

私は"あの"街で1番 大きい木を目指して

全力で走っていた.

今日も大きな木に行けば

木漏れ日に照らされて

まるで"あの"日のように

アリス

...居るわけないのになぁ

この木漏れ日を見ると

君を思い出してしまって.

君が此処に居る気がして.

アリス

もう...なんで...

アリス

思い出すのよ...っ..

気づけば恋をしていたの かもしれない.

アリス

ねぇ...

アリス

会いたいよ...

この木の葉から滴り 落ちていたような雫が

私の目からポトポトと落ちて

止まらない.

アリス

あー...っ!

こんな快晴も,

昨日のような雨も,

そして

この木漏れ日も.

アリス

みんな...みーんな...!!

アリス

大っ嫌い...!!

そう思い込む,っていう道しか

私にはない気がして.

逃げちゃダメってわかってるのに

逃げてしまったり.

アリス

こんな自分も...

アリス

アリス

惨めな自分が...

アリス

大っ嫌い!!!

そうやって自分を嫌って,

この世界も

嫌って.

あの日言えなかった私の気持ち.

あの日言えば良かった私の気持ち.

もう此処に君は居ないけれど

きっと届きますように.

そう私は信じて

君に私の気持ちを届けるよ.

アリス

好きだよって

アリス

君に伝えたかったよ

そう私は

この木漏れ日に照らされながら

今日も君への愛を嘆いた.

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