りさ
はぁ、気分転換にコンビニ行こ
ガチャ(ドアを開ける音)
道を歩き出した直前だった……
ドン!!!!
その音を聞いた直前に頭にものずごい痛みが走り、気を失った
りさ
…………
りさ
ぁ……へ?
気づいたら私は見覚えのない庭にいた。
りさ
う……頭ズキズキする…
りさ
(なんだろうここ、偉い豪華な庭だな。)
メイドらしき人
あ!ここにいらっしゃったんですねカレンお嬢様!!
りさ
へ?お嬢様……?
メイドらしき人
もぅ。心配したんですから!体調不良で寝ていたと思ったら、急に部屋から居なくなるんですもの……
りさ
(待て待て、この状況はなんだ?カレンお嬢様?状況が全く把握できない……。もしかしてこれは夢か!!)
ほっぺをつねる
りさ
……
りさ
(痛い……)
りさ
……ごめんなさい、貴方誰ですか…?
りさ
私、車に跳ねられたはずなんですが……目覚めたらここへ
メイドらしき人
え?どうなさったんですか?車に跳ねられた?
メイドらしき人
カレンお嬢様はさっきまで寝てましたよね?でも、カレンお嬢様はこの家から出られないバスですよ?それに誰って……
メイドらしき人
あ!あまりにも重すぎる病気のせいで記憶が曖昧とか!!そうゆう感じでしょうか!カレンお嬢様!安心してください私は悪いものではないですよ!!!!!!
りさ
へ?
私には意味が分からない……
コンビニに行こうとして、そしたら車に跳ねられたはず。
りさ
(それにカレンお嬢様ってだれだ?これ私に言ってるんだよな?)
あたりを見回しても私とこの人以外は居ない。
メイドらしき人
そうでしたら大変ですね!!!医者様に体調をみてもらいましょう!!カレンお嬢様、室内へお連れします。
りさ
うわっ//
その瞬間お姫様抱っこをされ、強制的に室内へ連れていかれる。
医者
う〜ん、体調は大丈夫ですね。
メイドらしき人
え?
医者
まあ、心配なのであればお部屋でゆっくり安静してください。
メイドらしき人
そうですか…ありがとうございました
りさ
……
メイドらしき人
カレンお嬢様。ベッドで安静にしといてください。
メイドらしき人
なにかあったらこのボタンを押して下さいね!!いつでも私が駆けつけます!!!
りさ
あ、はい
メイドらしき人
それでは。
りさ
……
りさ
ちょっと待って!
メイドらしき人
?
りさ
貴方の名前は?
メイドらしき人
私の名前ですか……
メイドらしき人
私の名前はないですね……
りさ
へ?
メイドらしき人
私はここのメイドになるために産まれてきました。数多いメイドにはいちいち名前は必要ありません。
メイドらしき人
呼び方は自由ですね。アヤナお嬢様などはメイドとお呼びになさってくれます。
メイドらしき人
そして、どうしてそんなことを?前はカレンお嬢様もメイドとお呼びになさっていましたよね
りさ
(あ、そうなのか。)
りさ
(名前がない、か……)
りさ
ねぇメイド、貴方の名前、私がつけてもいい?
メイドらしき人
へ?
メイドらしき人
よろしいのですか!!!???
りさ
はい。
メイドらしき人
是非お願いしたいです
りさ
じゃあ。これから貴方の名前は……
りさ
リン でいい?
メイドらしき人
……!!
メイドらしき人
ありがとうございます!!!!
メイドらしき人
リン、ですか……
メイドらしき人
うふふ、とても可愛らしい名前をつけて下さってありがとうございます!!!
りさ
(気に入って貰えたようだな)
メイドらしき人
ふふ、それでは!私は食事の準備があるので!!
りさ
うん、ありがとうリン。
メイドらしき人
ニコニコ