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だんだん暖かくなってきて、それでもまだ少し風が冷たい季節
俺たちは、高校生という人生で最も濃密な3年間を終えようとしている。
体育館での卒業式を終え、教室でのHRを終え
それでも誰も、帰ろうとはしなかった
mob
mob
思い出話に花を咲かせる奴もいれば
mob
mob
一緒に写真を撮ってる奴もいる
そしてもちろん…
mob
mob
最後の最後まで青春を謳歌してる奴もいる
kosame
lan
mikoto
suchi
友達の恋の行方を見守るこの光景もまた、青春だった
illma
illma
いるまはそう言うと、他のボタンを女の子に渡した
mob
mob
mob
illma
illma
いるまの声は女の子を傷つけないように優しく、
それでいて、どこか覚悟を感じられる声だった
渡したい、人…
lan
kosame
suchi
mikoto
それが誰なのか…
まさか俺が知っているわけもない
suchi
natsu
痛んだ心臓を誤魔化して笑うのも、また青春
それからもずっと、いるまは戻ってこなかった
mikoto
mikoto
lan
lan
kosame
illma
suchi
戻ってきたいるまは案の定、制服のボタンがなくなっていた
無事に渡したい人に渡せたみたいだ…
suchi
kosame
kosame
illma
lan
mikoto
六人で影を並べて歩く
三年間の青春がもうまもなく幕を閉じる
校門を出ようとした、そのとき
illma
natsu
illma
natsu
いるまが俺の手に何かを握らせた
kosame
kosame
illma
そして俺を置いて行ってしまった
俺はそっと手を開ける
natsu
illma
illma
natsu
俺は笑ってみんなの元へと走った