桜

毎年桜が咲くと思い出す……

あの日君は病室で窓の外を眺めていた

その横顔がすごく綺麗で

僕は一瞬で君に惚れてしまった

僕の名前は西野蓮 高校二年生 僕がなぜ病院に居るかとゆうと……

お聞きの通り 友人とプロレスごっこをして 足を骨折したのだ

今馬鹿だと思った人……

僕も自分でほんっと馬鹿だと思ったw

なんだったんだろ……

彼女の名前は四宮桜 僕がこの病院で仲良くなった子だ

さくらちゃんは〝がん〟という 病気らしい… 最近元気もないし 心配で毎日リハビリがおわってから さくらちゃんの病室に様子を見に行くようになった…

数日後おれは退院し さくらは病院に残った

おれは毎日のように桜に会いに行った

病室でしか会えない…

それが僕には辛かった… だけど桜のまえではそんな姿見せれなかった

そんな顔みたらきっと 桜は僕を叱るだろう

だから、見せなかった 叱られたくないしねw

毎日いろんな話をして 遊んだりずっと一緒にいた

なのに……

数時間後

それだけ言い頭を下げ先生は出ていってしまった

僕は先生が出ていった部屋の中に入った

おれは泣き叫んだ

この光景を信じたくなかった

桜の病室……

桜はいつもここから窓を眺めてたんだな…

……ほんとだ…きれい 桜…

蓮くんへ この手紙を読んでるってことは 私はもうこの世にはいないのかな 蓮くん……先に逝ってしまってごめんね 蓮くんといた日々は本当に楽しかった 幸せだった 本当にありがとう 蓮くんに出会えてよかった… ねぇ、蓮くん私の分まで幸せになって またいつか会おうね… 私の事忘れないでね… ありがとう 桜より

桜がいなくなった日 外には桜が満開に咲いていた…

まるで桜がそこに居るみたいだった…