走り去った女子の背を見つめ、中也は鞄のポケットへと手紙を入れた。
中原 中也
呆れ顔で再び歩き出す中也。
ふ、と中也は自身の胸に嫌な空気が流れるのを感じた。
中原 中也
しかし其れは一瞬の事で、直ぐに心中は何時もの調子に戻る。
中原 中也
少しもやもやした気を抱え乍らも、保健室へと辿り着いた。
扉を三、四回ノックする。
中原 中也
太宰 治
何かパソコンで作業をして居たらしい太宰が入口側を向く。
太宰 治
中原 中也
そう云って中也は櫛を太宰へ手渡す。
太宰 治
太宰は笑みを浮かべ、再び机に向かった。
怒って居ないような其の声に、少し中也が安心する。
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中也は鞄から先刻の封書を取り出し、見せる。
中原 中也
太宰 治
中也の言葉に太宰は少し困った様な、曖昧な笑みを浮かべた。
太宰 治
其の何時もは見ない複雑な表情に中也が首を傾げる。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中也が瞠目する。太宰が女子と話す時には何時でも笑顔で居た。
太宰 治
あくまで〝養護教諭〟として話してるだけ___
そう太宰は語った。
中原 中也
変にほっとした自分に驚く。
先刻から何だか可笑しい。
頭から無理矢理其の事を追払い、寝具に腰掛ける。
また他愛の無い_例えば自殺の事_などを話し始めた太宰へと向き直した。
そんなこんなで、今日も一日の学校生活が終わった。
6分の5は保健室で過ごしたわけだが。
中原 中也
軽く伸びをし、私物の自転車に乗る。
その時。
中原 中也
通話
00:00
中也の携帯が鳴った。
中也は普段絶対に見せない様な冷たい目で、電話をとる。
中原 中也
中原 中也
中原 中也
中原 中也
中原 中也
最低限の会話。
それが終わるとすぐさま中也は通話終了釦を押す。
中原 中也
ポケットに携帯を仕舞うと、自転車を走らせた。
中原 中也
今日の仕事だ。
コメント
14件
今回も最高です!!!神作ありがとうございます!!!!!続きのんびりゆったり待ってます!
…はい。途中適当になったのは許してぇ((我儘 一寸思いつかなかったのよ…() えと、連絡です! 一つ目 明日から主が宿泊学習に行きます!なので恐らく月曜日迄投稿が出来ません(土日祝出来ない理由は前回のコメ参照)。 二つ目 ほんのちょっとだけ、この作品の中にリスナーの皆様を登場させたいと思います! 詳しくは後で『お知らせ:中学生☆☆☆屋は養護教諭に恋をしたが好きな人へ』って感じの題で投稿します!