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中也side

カチカチと、マウスを操作する音が部屋に響く。

___甲258、客が入った。

〝甲258〟

それが俺のコードネーム。

暗殺組織、〝悪意なき夜〟

孤児だった俺は、殺しの素質を見抜かれて其処へ引き取られた。

自我もそこそこの年齢から汚れ仕事ばかり教えられた。

何度か死にかけたことさえあった。

怖かった。

辛かった。

其の内、何も考えなくなった。

何も、考えず、殺すだけ。

今日の標的。

某企業の社長。

闇社会のヤクを横流し…

そんなことしたら、そりゃあ俺等の敵になるだろうな。

建物の見取り図、警備情報、警備の持つ武器…

総てを頭に入れ、服を着替える。

深い、夜闇色のパーカーに同色のスキニージーンズ。

髪色はどうやっても誤魔化せない為、フードを被って隠す。

クローゼットの中から、押し込めていた小さな武器庫を取り出した。

消音銃、短刀、電撃針器、音響手榴弾 等々…

ひょいひょいと必要なものを手にして、袂に入れる。

中原 中也

っふぅ…

一度、呼吸を整えてから玄関を出た。

深夜22時。

人影は在るが、その数は疎らだ。

足がつかない様、路地裏の監視映写機が無い場所を走り抜ける。

10分程で目当ての場へと辿り着いた。

入口付近の警備は2人。

資料通りだ。

指弾で催眠弾を打ち、彼等を眠らせる。

潜入成功。

見取り図を頭に浮かべ乍ら社長室へ急ぐ。

社長室の扉は少し開いていた。

中から声が聞こえる。

社長

…んだと…!

社長

あの…は…の命運を…ぞ!

こちらに気付いた気配は無い。

社長

…った、切…ぞ

微かに通話終了音が聞こえた。

社長

くそったれ、全く___

奴の気が此方に向かない内に短刀を首元へ突き付ける。

社長

っ!?

中原 中也

いきなりの訪問済みません

中原 中也

事前予約も有りませんが

中原 中也

御命奪わせて頂けますか?

社長

貴様___『悪意なき夜』…!

中原 中也

我々の機嫌を損ねたは其方の落ち度

中原 中也

許可を頂かなくとも殺します

社長

待て…私は…

中原 中也

申し訳有りません

中原 中也

文句は彼の世でお願いします

社長

頼む、助け___

ザクッ

部屋に紅い華が散る。

床に沈んだ、人だったものを見て、立ち竦む。

中原 中也

はぁっ…はぁ…

何をやってる

始末をしないと

そう思うのに、体が動かない。

何時もそうだ。

手先が震える。

暫くしないと次の行動が取れない。

殺しなんて、本当はしたくない。

でも、この業からは逃れられないのだ。

幼い頃からの、殺し屋

其れが、俺だから。

また、変わらない日々が過ぎて行く。

明日も、保健室に行くんだ。

この生活はきっと、ずっと変わらないんだ。

何かが、起こらない限り。

中学生殺し屋は養護教諭に恋をした。  太中※学スト改変

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