コメント
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今回も最高でした、、( ;∀;)👍 社会ガンバレ!
今回一寸長めです((でも何時もよりぐだぐだだな ちゅや…こ ろしに対して本当はエグい罪悪感抱いてるんや… そういやそろそろテストだな… 終わったな…((取り敢えず努力はしろよ)) どうしよ…社会がピンチ…((去年も4だったのに!? 3とかになったらもう志望校絶望的だよぉおお() また母さんに怒られるじゃん…やだな☆←あのな 皆はちゃんと勉強しなよ☆((お前もやれよ
中也side
カチカチと、マウスを操作する音が部屋に響く。
___甲258、客が入った。
〝甲258〟
それが俺のコードネーム。
暗殺組織、〝悪意なき夜〟
孤児だった俺は、殺しの素質を見抜かれて其処へ引き取られた。
自我もそこそこの年齢から汚れ仕事ばかり教えられた。
何度か死にかけたことさえあった。
怖かった。
辛かった。
其の内、何も考えなくなった。
何も、考えず、殺すだけ。
今日の標的。
某企業の社長。
闇社会のヤクを横流し…
そんなことしたら、そりゃあ俺等の敵になるだろうな。
建物の見取り図、警備情報、警備の持つ武器…
総てを頭に入れ、服を着替える。
深い、夜闇色のパーカーに同色のスキニージーンズ。
髪色はどうやっても誤魔化せない為、フードを被って隠す。
クローゼットの中から、押し込めていた小さな武器庫を取り出した。
消音銃、短刀、電撃針器、音響手榴弾 等々…
ひょいひょいと必要なものを手にして、袂に入れる。
中原 中也
一度、呼吸を整えてから玄関を出た。
深夜22時。
人影は在るが、その数は疎らだ。
足がつかない様、路地裏の監視映写機が無い場所を走り抜ける。
10分程で目当ての場へと辿り着いた。
入口付近の警備は2人。
資料通りだ。
指弾で催眠弾を打ち、彼等を眠らせる。
潜入成功。
見取り図を頭に浮かべ乍ら社長室へ急ぐ。
社長室の扉は少し開いていた。
中から声が聞こえる。
社長
社長
こちらに気付いた気配は無い。
社長
微かに通話終了音が聞こえた。
社長
奴の気が此方に向かない内に短刀を首元へ突き付ける。
社長
中原 中也
中原 中也
中原 中也
社長
中原 中也
中原 中也
社長
中原 中也
中原 中也
社長
ザクッ
部屋に紅い華が散る。
床に沈んだ、人だったものを見て、立ち竦む。
中原 中也
何をやってる
始末をしないと
そう思うのに、体が動かない。
何時もそうだ。
手先が震える。
暫くしないと次の行動が取れない。
殺しなんて、本当はしたくない。
でも、この業からは逃れられないのだ。
幼い頃からの、殺し屋
其れが、俺だから。
また、変わらない日々が過ぎて行く。
明日も、保健室に行くんだ。
この生活はきっと、ずっと変わらないんだ。
何かが、起こらない限り。