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佐野万次郎

みんなその男をマイキーと呼んだ。

私の双子のお兄ちゃんだ。

性格も全く似ていないわけではない。

顔も少しだけ似ている。

でも、兄妹でもあまり似ないものなのだと思う。

お兄ちゃんは喧嘩が強かった。

道場を持っているおじいちゃんが言うんだから相当強いのだろう。

あいつは天才と呼ばれた。

みんなから好かれた。

俺は強いやつが好きなんだ。

自分がすごく強いということを絶対わかってる。

でも、強いやつが好き。

私は疑問を持った。

確かに強い人は私だって好き。

でも、天才とまで呼ばれたお兄ちゃんはどうして強い人が好きなのかと。

上の兄貴から1度だけ聞いたことがある。

万次郎は泣かねぇーよって。

私はその言葉でやっと気づいた。

お兄ちゃんも弱いのだということを。

皆の前で泣かないんだって。

皆の前で泣かないのは強がってるだけ。

全く弱音を吐かないのは皆を心配させたくないから。

なんでも抱え込んじゃうんだもん。

無理も沢山してるし。

万次郎は最強だけど最強じゃない。

桜華

(知ってるよ。お兄ちゃん。)

桜華

(貴方が弱いことを。)

桜華

(強がりなことを。)

桜華

(最強だけど最強じゃないんだよね。)

桜華

(本当はエマや真一郎、場地が死んだ時も辛かったんだよね。)

桜華

(イザナを兄貴を助けてあげたいんだよね。支えてあげたいんだよね。)

桜華

(貴方は人一倍優しいの。だからなんでも無茶しちゃう。)

桜華

(強くなくていんだよ。弱くったっていんだよ。)

桜華

(でもね。今一つだけ言えることがあるよ。)

桜華

(今、兄貴を救いたいと思っているお兄ちゃんは)

どんなに最強なやつより何倍も強いよ。

頑張れ、無敵のマイキー。

お兄ちゃんに愛されてます 1期

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