私は昔検事をしていた
その日の事件内容は ある男が一つの家庭で殺人事件を起こした事 そして一人だけ生き残りがいたという悲惨な事件だ
だが精神異常と判断し、私は被告人に無罪を言い渡した
今でも覚えている
生き残った若い青年が絶望に満ちた表情だった事、 そして、抱えきれない程の憎悪を持っていた事
その青年は殺人事件を起こし、 無差別に人を襲った
だから私は怖いのだ… 本当は気づいているのだろうか… もし知られているなら、私は間違いなく殺される
謝ればいい話と思うかもしれないが、 アイツにとって、犯人が有罪になれば、少しは救われたはずだ
だがその希望も奪ってしまった私は… きっと許されない
父さん…!母さん…!
ゾディアークさん
六神となってから私は過去の事を思い出してしまう
理由が分からない 心を閉したはずなのに 何故か憎いという感情が出てしまう
もうあんな風になりたくない
家が血塗れになって 誰も動かない 奪われたのに、救われない 痛い、怖い、辛い、憎い…憎い…憎い…
だから誰とも親しくしない 愛想を見せない 冷たい奴と思えば関わってくる奴はいない 関わったら、大切になってしまうから
ゾディアークさん
彼は心を完全に閉ざした
戦うだけ、破壊するだけの
もうきっと、彼が涙を見せることはないだろう
だって彼は…
この世の誰よりも冷たい人だから
コメント
2件
投稿ありがとうございます!エクスデスさんは後悔してるんでしょうね。ゾディアークさんはきっと家族を大切にしている人だったから今も思い出すし、◯人という行動も起こせたんじゃないかな?今回の小説は特に心にくるものがありました!2人に幸あれ!