俺の日記

ｼｬｧ(カーテンが開く

ﾀｯﾀｯﾀｯ

勝手に入っていただいては困ります！！ どきなさい！ 親が子に会って何が悪いのよ

ガラｯ

ガラｯ

ガラｯ

ｼｬｧ

離せよｯ！！

うるさいｯ！お前のせいで！お前のせいで！

あﾞぁﾞｯ！違うｯ違うｯ

俺のせいやないｯ！

あれは事故やったって、警察の人も言いよったｯ

違うｯ、全部全部お前のせい

お前が殺した

お前が死なせた

ぁあ、そう…やっけ

そこには1人の少女の声が響いていた

俺は何もすることができなかった

俺にできたのは、ただじっと見つめることだけ

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

最初は賑やかで楽しかったよ

いっぱい一緒に遊んでご飯食べたりしてさ

たっつんのお母さんも昔はあんな感じじゃなかった

けどね

あの日から幸せな家庭は壊れていっちゃった

あれは確か…

たっつんがお父さん公園に行った帰りからかな

私ちっちゃい頃から体が弱くて、しょっちゅう寝込んでた

その日も体調が悪くて母さんに看病してもらってたんだ

ｶﾞﾁｬ

けど、お父さんはあれから帰ってくることはなかった

お父さんが死んだ理由は相手の飲酒運転

お父さんが死んだ日から

お母さんは壊れた

たっつんはよく私のことを庇ってくれた

だから、全部全部母さんの言葉を自分が受けとめていたんだ

けどある日、たっつんはいつもと違う顔をして私の部屋に来た

本当に、目に光がなかった

そしてこう言ったんだ

この時たっつんはまだ小4、ずっと耐えられるわけなんてなかった

私はこの時こう思った

このままじゃいけない

このままでいたらたっつんがたっつんじゃなくなっちゃうって

どうにか逃げないとって

ｶﾞﾗｯ

ｶﾞﾗｯ