K
その前にさカトク
K
交換しよ
そう言ってスマホを差し出してくる
かれん
えっ
K
はやく
かれん
ちょ、まって
かれん
はい。これ
K
何これ仕事用じゃん
かれん
え、こっちじゃなくて?
K
俺プライベートがいいんだけど
K
幼馴染じゃん俺ら
かれん
はいはい
かれん
わかりました
そう言ってプライベートの方で交換した
K
また連絡する
K
飲みすぎんなよ
かれん
う、うん
かれん
じゃあね
”じゃ”と言って私に背中を向けた祐大の背中は どこか大きく見えた
K
今日はありがとう
かれん
こちらこそ
K
楓恋がキャバクラか~~
かれん
ちょ、それもういいでしょ!!笑
K
いや、なんか実感わかないな~って
かれん
実感わかない、か~
かれん
じゃあ早くキャバの楓恋さんに慣れてくださーい
K
はいはい
K
てかなんでキャバ嬢?
かれん
家の事情ってもんよ
K
あれ
K
楓恋って親と仲悪かったっけ?
かれん
めちゃくちゃ悪かったよ
かれん
大学関係のお金払ってくれなかったし
K
そうだったんだ
かれん
高校卒業してすぐ大学のお金稼ぐためにさ
かれん
この業界入ったんだよね
K
ふーん
かれん
聞いといて反応冷た
かれん
で、祐大は?
K
ん?
かれん
仕事と女
かれん
順調?
K
仕事と女って笑
かれん
いや祐大イケメンだから彼女くらい
かれん
いるかなって
K
彼女いないよ
K
でも好きな人はいる
かれん
ほへぇー
K
おい!!!!!
K
その反応聞いといて適当すぎ
かれん
ごめんって
かれん
でも今日疲れたから寝る
かれん
おやすみ
かれん
かれん がスタンプを送信しました
K
おやすみ







