/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
いつも通りの通学路 空へ飛び回るスズメはまるで話しかけてくるみたいにないている
水葵
………
手元の時計はまだ7時を示している 少し早く出過ぎてしまったか…? などと少し考え事をしながら歩いていると後ろから
采野
水葵ぃぃぃぃ!!!
と,聞き慣れた元気な声が聞こえてきた
水葵
…おはよ,采野
采野
うん!!おはよう!!
幼馴染の波戸瀬采野 小学校からの付き合いで,割と仲がいい方ではあると思っている
采野
水葵ぃ…今日小テストだよぉ…
采野
勉強した?
水葵
まぁ…したけど…
采野
えぇっ!?偉すぎだよ水葵!!
采野
私なんてちっともやってないよぉ笑
と,采野はこちらを見てにかっと笑っていた
そんな日常会話をしているうちに 学校の校門前についていた
采野
さっ,昇降口行こー!!
水葵
うん…
昇降口に入り,自分の番号の下駄箱を開ける
水葵
ぃｯ…
上履きを取り出そうとすると ちくりと指に衝撃が走った
水葵
………ﾁﾗ
ちらりと采野の方を確認し 采野に気づかれないよう 上履きに詰め込まれた大量の画鋲を ケースに入れる
采野
あれ?水葵どうしたの?
水葵
ううん,なんでもないよ…
そっと上履きを床に置き そのまま履く
水葵
……
耳の奥でキーンと耳鳴りが響く その時,耳鳴りと同時に声が聞こえた
？？？
おはようございます
ニコッとその人は その瞳とは真逆な笑みを浮かべていた
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
