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新しいクラスは賑やかだった。 中学校が同じで、元々仲が良い人たちのグループもあったし、初日早々で仲良くなってその人たちで集まっているグループもあったが、心のようにまだ友達はできずじまいの人もいた。
木原田心
黒板に貼ってあった座席表で自分の席を見つけ、そこに座る。 朝のチャイムが鳴る5分前。
小山雄二郎
木原田心
机の角をよく見れば、そこには「木原田心」ではなく、「小山雄二郎」と書かれていた。
木原田心
小山雄二郎
男の子の眼を見た瞬間、心はあることに気づいた。なんとその子は、さっき教室まで案内してくれた男の子だったのだ。
木原田心
心は正しい方の席に着いた。 そして、朝のチャイムが鳴って、今年のこのクラスの担任らしい教師が入ってきた。
藤野香蓮
穏やかそうな女の教師を前に、心は少しだけ緊張をほどいた。