俊也
ずっと....思ってた....
俊也
お前の顔が陸斗にそっくりだなって
パビロ/流星
え?
パビロ/流星
陸斗....
俊也
ごめん....本当にそっくりなんだ
俊也
だから教えてくれよ....
俊也
本当は...誰なんだ?
俊也
お前は誰なんだ....
パビロ/流星
分からない....
パビロ/流星
自分も自分が分からない....
パビロ/流星
でも....
《おかえり。陸斗!》
パビロ/流星
........
パビロ/流星
母さんも僕のこと
陸斗って言うんだ
陸斗って言うんだ
俊也
え?
パビロ/流星
僕の方こそ知りたい!
すると.....
匠
陸斗?
パビロ/流星
わっ!
後ろから匠と束村がきた。
束村
そんなに
ビックリしなくても
ビックリしなくても
匠
あれ?俊也、泣いてる。
束村
え?どうした?
俊也
な、なんでもねぇよ....
パビロ/流星
実は、教室でトラブルがあって
俊也
言わなくていいって!
パビロ/流星
..........
束村
え!?泣くほどのことが?
俊也
だからいいって!
パビロ/流星
どうして隠すの?
俊也
え?
パビロ/流星
匠と束村くんは友達でしょ?
パビロ/流星
友達は隠し事をしない
仲だって教えてくれたでしょ?
仲だって教えてくれたでしょ?
俊也
なんだよお前.....
いつまでもモジモジしている 俊也に苛立ち パビロは少しキレた。
俊也
言いたくないことだってあるだろ?
パビロ/流星
じゃあ、僕は正直に話すよ!
パビロ/流星
僕は転んで怪我したんじゃない!
パビロ/流星
あの時にあった女の子を助けた!嘘ついてた!
匠
女の子?
パビロ/流星
僕だって
隠してる事いっぱいある!
隠してる事いっぱいある!
束村
ちょっと落ち着いて
束村
あの時の女の子って?
パビロ/流星
宮越八重ちゃん!
俊也
え?
パビロ/流星
話したりもしたよ
パビロ/流星
でも、皆が言うほど
人嫌いって感じじゃなくて
普通に話ができた。
人嫌いって感じじゃなくて
普通に話ができた。
パビロ/流星
優しそうな子だった
パビロ/流星
皆....あの子のどこが嫌なの?
言われた後 皆は申し訳なさそうな顔をした。
そして俊也は パビロの両肩を掴み....
俊也
気持ちは分かるよ!あいつは本当にいい奴だった!
俊也
でもお前はあいつを知らないからそう言えるんだよ!
俊也
あいつは!
俊也
........
言葉を詰まらせ 俊也は両肩を掴んだ手を 離す。
匠
あいつは.....
実の両親を殺したんだよ
実の両親を殺したんだよ
パビロ/流星
え.....
匠
その後、叔母さんや叔父さんの元で暮らすようになったんだけど
匠
その後から
あいつは変わった
あいつは変わった
匠
この学校を廃校する理由を
作ったのもあいつなんだよ
作ったのもあいつなんだよ
匠
あいつは、殺害事件の後からいじめっ子になって、何人もの友達を自殺に追い込んだ奴なんだ
パビロ/流星
嘘.....
俊也
本当にごめん。あいつと関わるなって言ったのもその理由....
俊也
そういう過去があるから.....
パビロ/流星
.........
パビロ/流星
先生からきいたんだけど
パビロ/流星
あの子来週くらいに
帰ってくるって
帰ってくるって
俊也
え!?
パビロ/流星
知らなかった。
僕たちと同じクラス
だったんだね!
僕たちと同じクラス
だったんだね!
それでもパビロは 明るく振る舞った。
束村
なんでそんなに明るく話せるんだよ
束村
あいつは人殺しだぞ?
パビロ/流星
..........
パビロ/流星
だから関わらないの?
束村
はぁ?普通そうだろ
束村
お前が次、被害者にあうかもしれないのに
束村
怖くないのかよ!
パビロ/流星
怖いけど....
パビロ/流星
でも、僕は仲良くしたい!
束村
はぁ!?頭おかしいんじゃねぇの!?
俊也
束村!
束村
あ....うん....
パビロは怖さで体が震えていた。 だが、自分の気持ちを 思いっきり伝えた。
パビロ/流星
あの子、家で何か
あったかもしれないし....
あったかもしれないし....
パビロ/流星
そういうことは
関わってみないと分からない....
関わってみないと分からない....
パビロ/流星
だから仲良くしたいんだ
皆は、何も言わなくなった。
パビロ/流星
関わるか、関わらないかは
僕が決める。本当にダメなら
君たちの言う通りにする。
僕が決める。本当にダメなら
君たちの言う通りにする。
パビロ/流星
それでいいでしょ?







