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主
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nmmn 紫×赫 男性妊娠 キャラ崩壊 オリキャラ 注意
パクリ,転載,自作発言,スクショ禁止
通報禁止
⚠ご本人様には関係ありません⚠
設定等は全て主オリジナルです。
視点、時系列が分かりにくいですがお許し下さい。
これらのことに了承していただける方のみ先へ
🄾🄽🄴 🄲🅄🅂🄷🄸🄾🄽
紫
紫
紫
自分でも、『らしく』ないなと思う。
声が震えてしまった。
俯いているなつと
その腕の中で眠る るなの
つむじが目にはいった。
二人はつむじまで似ていて、
笑いたいような、泣きたいような 気持ちになる。
なつは少し黙って、口をひらいた。
赫
赫
赫
紫
どんな根拠?と、なつの瞳が 問うている。
だが、それをあえて無視する。
紫
なつの腕から るなを 素早く抜き取る。
赫
なつが言い切る前に、 るなは俺の腕の中に収まる。
紫
幸い、彼女が起きる気配はない。
赫
紫
赫
赫
なつが小声で問い詰めてくる。
紫
紫
紫
赫
紫
紫
そう言うとなつは 俺とるなを交互に見て
赫
と長いため息をつく。
このため息ですら懐かしい。
紫
俺はなつの返事を聞く前に、 歩き出した。
今日、この街は夜から雪が降る 見通しが立っていた。
俺たちは、今にも雪が降りそうな 空の下を並んで歩く。
赫
るなを胸に抱き、歩を進める彼は 会わない間に俺よりも 背が高くなっていた。
赫
紫
紫
赫
この3年の間に 何かあったのだろうか。
前より優しくなった気がする。
愛する人と出会ったのだろうか。
そう思うと少し切なくなる。
背が高くなって、 成人男性らしくなった彼を見て
俺は過去を思い出していた。
俺が物心つく前に父親は、 交通事故で死んだ。
俺を守って。
俺が生理男子だ、とわかったとき。
俺の母親は更に荒れた。
なつの母
なつの母
なつの母
なつの母
なつの母
父親が死んでから、
何度殴られて、罵倒されて。
何度存在を否定されたことだろう。
そんな俺が。
親の愛を知らない俺が。
母親になれるのか。
なって良いのか。
数え切れないほど、思った。
そんな俺が母になった日。
俺はたった一人で娘を産んだ。
恐怖と言う感情には慣れている。
今まで何度も、感じてきたから。
医師
医師
医師
真っ白なおくるみに包まれた赤子をそっと、手渡された。
恐る恐る覗き込むと、
そこには己の命より大事な命が。
ずっと会いたかった、愛おしい命が
確かに存在した。
赫
十月十日。体の中で守り続けてきた小さな命。
元気に生まれてきてくれた、
やっと会えた。
その喜びは何にも代えられず、 何にも例えられなかった。
涙が溢れて止まらない。
震える手で娘を抱いた。
その時思ってしまった。
とても勝手な願いだ、と思う。
『俺の娘』を。
けれど『彼の娘』を。
『抱いてほしい』と。
『いるまに抱いてほしい』と。
随分と勝手な願いだと今でも思う。
暇江るなは
正真正銘、いるまの血を分けた娘である。
何度も、『まさか』と思ったけれど。
成長する娘の中に 彼の面影を見つける度に
胸が締め付けられた。
彼が望んでいたわけではないのに。
彼の了承もないままに。
彼に何も言わず勝手に 『娘』を産み落とした『自分』。
『娘』を『父』を知らない子にしてしまった『自分』。
それがどれほど罪深いことか。
赫
俺の顔を見て、いるまが問う
紫
赫
紫
そう言って笑う。
彼の笑顔を見ると、 胸が痛む。
やっぱり。俺は。
俺は。
あなたが好き。
コメント
10件
初コメ失礼します。今全部読んできました!!!すごく切ない雰囲気も、私の好みで✨フォローさせていただきました!主様のペースで投稿頑張ってください!!
気になったので読ませていただきました! とても面白かったです✨ 主さんのペースで大丈夫なので次回も楽しみに待ってます!
何ですかこれは?尊すぎるだろ…まじ次回楽しみにしてます!!