愛と泡

私は遠くなって行く夜空を見ながら願った

沈んでゆく私の体

薄れゆく意識

閉じかけた目が捉えたのは

彼だった

あはは、幻覚見えてきた

私、本当に彼が好きだ

ジャボーン🌊

喋ったら、息が

できなくなるのに

そんなこと、どうでも良かった

嬉しい

でも、もう、

遅いんだ

溺れる

彼が

いつの間にか、私には

綺麗な鱗のヒレがついていた

彼を助けたい

静かに落ちてくる彼の体

強く足を動かす

途端に体が揺れる空に近づく

彼に近づく

彼を支えて上に上がる

海の上に沢山の人が見えた

ジャパーン🌊🧜‍♀️

ドサリ

王子を浜辺に寝転ばせる

眠っていた

向けられる刃や、弓

今度こそ、泡になろう

汚く、紅く染まり死ぬより

綺麗に泡となり、消えてしまえ

愛しています

これまでも これからも