短編

そう

私は話したことがないのだ

最初は喋っていたが、小学校に入ってから喋っていない

何故かと言うと、親に話すなと言われていたからだ

小学校に入り、少し経ったある日、お父さんは飲酒運転で事故を起こし、他界した

親が亡くなったら泣くだろう

けれど私は、“泣けなかった”

きっと、日頃喋ったり、感情を表に出てないせいだろう

まわりで誰が引き取るかとか話していたが、自分のことは自分でできるため、その場からすぐに離れた

そこからずっと喋っていなくて、今に至る

が、雪翔はずっと喋りかけてくる

正直鬱陶しいが、こんな私にも唯一話しかけてくれる人だ

放課後

ｷｷｰ

ﾄﾞﾝ💥

数分後

数時間後

そこから、クラスのみんなとも打ち解けていった

今では、雪翔と娘の花那と幸せな家庭で過ごしてる

_𝐞𝐧𝐝_