コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
目が覚めたら、知らない部屋にいた。
十亀条
桜遥
十亀条
桜遥
十亀条
桜遥
足元を見ると、ベッドの足に繋げられた鎖がついており、首にはチョーカーのようなものがはめられていた。
十亀条
桜遥
十亀条
そう言うと、十亀は俺を押し倒して深いキスをした。
桜遥
俺を押さえつけるようにしていた手が、だんだん胸の方へ下がっていく。
十亀条
桜遥
十亀条
その先のことは、あまり覚えていない。
覚えているのは、抱かれたときの十亀の熱と、変わらない優しさだけだ。
この部屋に来てから、もうずいぶん経っただろうか。
最初の頃は抵抗していたが、今となってはこの生活に慣れてしまっていた。
十亀は1日に数回外出するが、夜までには帰ってくる。
最初の頃は毎日のように激しく抱かれていたが、今は落ち着いてきて、週に数回する程度になった。
何度か部屋からの脱出を試みたが、バレると1日抱き潰されるので、もう諦めた。
十亀条
桜遥
十亀条
桜遥
十亀条
十亀は相変わらず、優しかった。
変わったのは、環境だけだ。
普通にゲームして、ご飯食べて、風呂に入って寝る。
いまだに部屋からは出してもらえないが、この生活も悪くないと思ってしまっている。
十亀条
桜遥
十亀条
桜遥
十亀条
桜遥
その日、十亀は帰ってこなかった。
あれだけ出られなかった部屋も、鍵があけられていた。
桜遥
部屋から出てリビングに行くと、テーブルに一つの封筒があった。
「桜へ」 「今までごめんね。俺自分の間違いに気づいたんだ。だからもう桜を縛るのはやめる。だから桜は、俺のことは忘れて、風鈴で頑張ってね。」
封筒には、手紙と一緒に足枷の鍵も同封されていた。
ガチャッ
俺は鍵を使って足枷を外して、外に出た。
桜遥
こうして俺をつなぐ鎖は、あっけなく外れてしまった。