桃赤
僕の帰る場所。
俺は桃くんの事が好き....
そう自覚してしまった後は....
....どうすればいいのか分からない
赤
気持ちを伝える?
そんなこと
恋愛経験のない俺には
ハードルが高すぎる。
唸りながら放課後、
先生に呼ばれた紫ーくんを
机に突っ伏しながら待つ。
ふと門のところを見て
今日は彼から連絡が来てないと
スマホを確認して
溜息をつき電源を落とした。
紫
赤
バッと顔を上げると
何故か紫ーくんは自分の荷物を
席に取りに行かずに
そのまま俺の前の席に座った。
赤
紫
真剣な眼差しで
向かい合い、
きょとんとしている俺を見つめる。
彼の綺麗な濃い紫色の瞳に
吸い込まれてしまいそうだ。
紫
紫
紫
紫
その瞬間
気づいたら俺は
荷物を掴み
微笑みながら手を振る、
紫ーくんを後ろに
教室を駆け出していた。
走って走って
大好きな彼の元へ。
体育の時でも
こんなに全力疾走で走らない
たまに道行く人とぶつかりそうに
なって慌てて謝る。
身体の中の酸素がなくなって
息が上がって苦しい
でも
そんな事どうでもよかった。
スマホを頼りに
彼の学校に着き
門に寄りかかりながら立ち止まると
走り過ぎで
足が痙攣した。
ザワザワと帰っていく生徒の中で
不意に誰かが
こっちに駆け寄ってくる。
それはこの間俺の学校に来ていた
桃くんの友人だった。
赤
カラカラの口で何とか言葉を発する
桃くんの友人が
後ろを向いて
指さした先には、
桃
赤
桃
彼は息絶えだえな俺に
びっくりしたようで
慌ててそばに来てくれた。
あぁ、どうしよう
俺、今走ってきて髪ボサボサだし
汗もびしょびしょ、
足も凄い震える。
それでも
伝えなきゃ
たとえ
君の気持ちがもう
俺になかったとしても。
赤
抱きしめるように支えてくれる、
彼の胸元のセーターを
両手でぎゅっと掴む。
赤
桃
赤
夕暮れの病室には
いつの間にか橙を抱っこした
パパが僕達の会話に乱入していた。
ママは恥ずかしくてたまらない
という様子で
さっきからずっと布団に潜ってる。
桃
赤
桃
ママがパパに枕をぶん投げる
見事クリーンヒット。
黄
桃
えぐえぐと橙の肩に
顔を埋めるパパに
橙は心底嫌そうな顔をしていたので
何とか救出してあげた。
黄
桃
黄
目をキラキラさせるパパに
僕は呆れながら
ママに目を向けると
彼は顔を真っ赤にしながら呟いた。
赤
赤
桃
パパはママに投げつけられた
枕を戻し、咳払いして
また語りだす。
あれは
俺の22歳の誕生日に
桃ちゃんが遊園地に連れていってくれた
夜の事だった。
桃
赤
ここの遊園地のパレードは
有名で、沢山の花火が上がるのだ。
こんな夜遅くまでいたものだから
てっきり見て帰るのだと思っていた。
きょとんとする俺の手を引き
彼は何故か真剣な顔をして
遊園地の外まで連れて行った。
するとそこには、
赤
1台の高級そうなヘリ。
あれ....ヘリって....
こんな簡単に用意出来るものだっけ....?
ポカンと口を開ける俺を見て
桃くんはイタズラ大成功
みたいな感じで嬉しそうに笑った。
桃
赤
色とりどりの花火
上から見たパレードの景色。
ものすごく綺麗で
初めての体験で
目の前の光景が信じられないくらいだった。
窓に張り付いて
目を輝かせる俺を
桃くんはくすりと微笑んで
優しく後ろから抱きしめた。
桃
赤
急に耳にキスされて
甘くて低い声で
呟かれたので
ビクッとして振り返ってしまう。
するとそのまま
唇に優しくキスされた。
そして指を絡められたと思ったら
彼とお揃いの
綺麗な指輪が付けられる。
赤
桃
「ねぇ、結婚しよ」
学生時代の彼の言葉が蘇り
思わずクスリと笑ってしまった。
赤
桃
赤
拗ねたかななんて思う隙もなく
今度は深く深く
愛を伝えるかのように
口付けをされた。
桃
桃
桃
赤
赤
桃
彼の愛おしそうに細められた瞳に
色とりどりの花火がうつって
2人は花火が終わるまで
ずっとキスをしていた。
黄
なんだか聞いてるこっちが
恥ずかしくなって居心地が悪い
桃
赤
そう言いながらも
またイチャイチャするパパとママを
僕は微笑んで
見守っていた。
僕もそんなプロポーズを
されたいなと
青色の彼を思い浮かべながら。
はい、 凄く凄くどうでもいいんですけど.... 私来月の12月5日誕生日なんですね(?) なので記念に執筆期間約3ヶ月(発狂)の ストーリー(クソ長いノベル)を 投稿しようと思ってるんですよ 少し前に貰った感動系のリクエストの.... なので.... みてくれると嬉しいです!!! (土下座)
コメント
77件
凄いこの作品好きです! あと連続ブクマ失礼します🙇♀️ 主さんと誕生日一緒でびっくりしました()
時差初コメ失礼します😭👏 一気見したんですけど桃赤限界オタクなのでもう最高でした🥲💘 素敵な作品をありがとうございました😭😭💗❤✨
最高でした フォロー&ブクマ失礼します