黒名side
最初はどうでも良かった
誰が脱落しようと俺以外なら誰でもいいと思っていた
そして始まった"入寮テスト"
1番低い奴から"オニ"だった
焦りとか『自分が脱落するかも』という不安から冷静さが足りなかった
誰が見てもあんな奴のボールなんて当たらない
冷静さが欠けていて精度がないと思ったから
でも1人だけ違った
その場で立ち止まっている
奏叶
何か考え込んである様子だった
動かなかったからオニに狙われた
オニだったソイツはボールをアイツに向かって蹴った
高さ的に顔面ボールだろう
『アイツがオニか...顔面は痛い』と思っていたが予想とは違う結果だった
ソイツはトラップした
ボールが顔に当たるのに3秒もなかったはずなのに
アイツはトラップしてボールをキャッチした
そしてアイツは更にやばかった
ボールを誰もいないところに蹴った
『何してんだ..』 『どこに蹴ってんだ』と思った
周りの人間もそう思っただろう
しかしボールは急カーブした
俺を含め周りの人間は驚いただろう
それはあまりにも綺麗な放射線上を描いていた
そして誰かに当たった
俺はあんなに強い奴が居たのかと思いそいつをみた
俺は驚いた
凄い強いと思ったアイツの表情は "どこか悲しそうで、消えてしまいそう"
だったから
何であんな凄いのにそんな顔をするのかと疑問に思った
でも、"触れてはいけない"と本能が言ったので辞めておいた
俺はアイツに興味が湧いた
というか、一目惚れに近いかもしれない
入寮テストが終わってから俺はアイツに話しかけてみた
ソイツは奏叶と言うらしい
俺は奏叶に凄いと褒めた
奏叶は笑顔になった
でもその笑顔に違和感を感じた
奏叶は
奏叶
と答えた
気の所為か?と思いつつその後も奏叶と話をした
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡200
コメント
8件
続き待っています!