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なつくん、、、嘘でしょ、、 続き待ってます すゆさんお大事に!!!
なつくん…。°(´ฅωฅ`)°。皆に幸せになってほしいよ… 主様、お大事になさって下さい!
LAN
と、俺は医者の言われた通りに、 一つの部屋の中に入った
白く、四角い部屋。 それもよくドラマで見る部屋
LAN
俺は口を結ぶ。
…どうにもならないことは 知っている。
それが彼の運命だから、 …もし、最悪な事態であっても 俺は何も手を施せない。
ただ、優しく彼と 残りを楽しむだけ。
それしかできない、と 覚悟を胸に俺は黙って先生を見た。
すれば、先生は真っ黒な画面に 電源を入れ、ぴかっ、と 液晶を光らす。
お医者さん
LAN
LAN
LAN
LAN
と、俺は俺らの本名を名乗る。 すれば一度、先生は驚いた顔をして また視線を落とした。
それもそうだ、なつと苗字が違うし
お医者さん
と、カルテをおいて、 先生は息を吐いた。
お医者さん
LAN
お医者さん
お医者さん
ぎゅ、と息が詰まる。
段々と先生の声が 重く、暗くなっていく。
お医者さん
お医者さん
なつの行動を思い返す。 …多分、飲んでた…はず。
LAN
お医者さん
お医者さん
お医者さん
お医者さん
お医者さん
LAN
…それは、またドラマでよく見る
“余命宣言”であった。
すち
俺らはそのらんらんの話を 黙って、聞いていた。
暇ちゃんの命の炎が…
消え、かけている。
すち
酸素マスクをつけて、目を閉じる 暇ちゃんを見る。
あぁ、目を覚ましてよ。
そう心の中で呟く。
こんな気持ちだったんだね。
好きな人が、目を覚さない。
そしていきなり告げられた余命。
現実が現実じゃないように。
息は喉元で、 塊となって詰まった。
嗚呼
後悔という波が、俺を襲う。
愛していたのに、
俺が、馬鹿だから…
お願い、目を覚ましてよ。
俺、暇ちゃんのために またたくさん思い出すからさ。
ねぇ、笑ってみしてよ。
俺、まだ君の向日葵のように 明るい笑顔見てたいからさ
ねぇ、一緒に話そ?
俺、君の声が好きだよ。 たくさん話したいことも謝りたいこともある。
ねぇ………
全部、俺のせいなのに………。
LAN
すち
すち
7月2日、十八時二十五分。
まだ夏が始まったばかりであるのに、 真夏のように蒸し暑い日。
とある病院にて、俺の愛する人に
三ヶ月の余命宣言が下された。