マルコ
船をおりるよい。
哀歌
...
なにも、言えなかった。
マルコ
お前はもう、この船に必要ねぇよい
突き放すような言い方をされた
それで、それで良かったはずなのに
私の心は、酷く痛めつけられた
マルコ
いじめるのは、辞めるんだよい!!
大きな声が、反響した。
マルコさんは、一枚の写真を私に投げた
夢主の顔だけ、黒く塗りつぶされていた
マルコ
お前の机から出てきたよい
先輩ナースが、勝手にやったのだ
マルコ
俺は、夢主を傷つけるやつを許せねぇ
どこに、その根拠があるのだろうか。
マルコ
これをやるから、あさって船をおりるよい
渡されたのは、少しのお金だった
降ろされた島で、このお金を役立てろという話か、
哀歌
...あさって、船をおります。
この話に乗った訳では無いが、
もう、この船に用はなかった
思っていること全てを飲み込んだ
私の答えを聞くと、安心したのか
素早く自室に戻っていった
部屋に戻ろうとした時、
モブナース
ちょっと、そのまま戻らないでよ。
哀歌
...っ、なにが。
モブナース
夢主に関わらないで。
どうやら、もうあそこは私の部屋じゃないらしい
この人がものすごく拒んでくる
先輩ナース
あんたの部屋なんて、ないわよ!!
そう言われて、廊下に投げ出された
廊下は冷え込んでいた
厚着をしなければ、風邪をひきそうだ
哀歌
っ、、
部屋が、無くなってしまった
でも、あと三日の辛抱だ。
そう考えれば、辛いことも辛くないような気がした
残り3日だけ、廊下か外で寝ることにした
どうせ、誰も私を心配しない
嬉しいような、悲しいような気持ちに包まれた