TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「ねぇ、私、ずっと海で待ってる‥また会えたらその時は…‥」 誰の声だろう、わからない でもその声はどこか懐かしくて切なくて‥

…またこの夢か

僕がこの夢を見始めたのはいつからだろうか 夢の中でずーっと僕を呼んでる その声は優しくてどこか切なくて‥懐かしい

オーーーい!

え?

あぁっ!

時計を見ると待ち合わせの時間ちょうど 僕は焦って準備を始める

ごめんごめーん!

ったくおせぇよ

ごめんって!

許してほしくば、昼飯おごれ

くっ…わかったよ

彼は親友のトモ ずっと仲良くて、今でも親友だ

じゃあ、今から昼飯行こうぜ!

そうだな、いい時間だし

あのさ、友

ん?なんだ?

ハンバーグをもぐもぐと頬張りながら 不思議そうな顔をして見つめる

俺ずっと不思議な夢見ててさ

不思議な夢?

あぁ、夢の中でずーっと呼びかけてくるんだ

「海で待ってる」って

そ、そうなんだ

なんだか、友の様子がおかしい 何か、隠しているのだろうか

なんで動揺してるんだ?

え、あ、ァあなんでもないよ

なんてわかりやすいんだろうか 何かを隠してる

そ、そうだそろそろ店を出ようぜ

待て

え?

お前なんか隠してるだろ

か、かくしてなんか‥

バレバレだぞ?

っ…

いいから話せ

あのさ、お前が見てるその夢の声って女の人か?

あぁなんでわかる?

やっぱりか

お前、記憶変えられてるんだよ

は?何言って‥

本当のことなんだ

全部話す、ちゃんと聞けよ

お、おう

お前に、彼女がいたんだ

俺に?

その彼女は海で死んだ‥

なんで?

お前は、溺れた小さい子を助けたんだ、その後にお前が溺れてそれを彼女が助けようとしたんだ、そのときに…お前は運良く浜辺に戻ってきたが、彼女は‥……

そんなことがあったのか?

俺全く覚えてねぇよ‥

当たり前だ、お前が意識を失ってるとき、話し合ったんだお前の家族と‥彼女の両親と‥話し合った結果お前を苦しめないため記憶を変えると話になったんだ

そんな‥

ねぇその彼女の名前は

海里だ

海里……

聞いたこともないのにどこか懐かしい、呼び名れた名前‥ 僕は本当に忘れてしまっているのだろうか

お前‥

え?

気づけば涙を流していた、悲しくもないのに痛くもないのに涙はとどまることなく溢れてきて

あのさ、海で待ってるって言ってたんだろ?

行くか、お前が溺れた海に

…あぁ

…ここか‥

なんでだろうか胸が締め付けられるような感覚だ

行きな俺はここで見守ってるから

あぁ…

緊張と不安を抱きながら 海へと近づく

なぁ、海里、いるんだろ?

気づけば僕は名前を呼んでいた 別に呼ぼうとなんて思ってなかったのに 口が勝手に開く

会いに来たよ

「会いに来てくれたんだね」

やがて霧が出てきて女の人の形を作った それは本当に懐かしくて心が痛くなった

海里‥?

「そうだよ」 「やっと来てくれたね」

でも僕…

「フフ、大丈夫よ、覚えてないことくらいわかってる」

でも、なんだか君が懐かしいんだ

「嬉しいなぁ‥ちゃんと心の中には残ってたんだね」

僕、溺れて‥君が‥

「大丈夫、私のことだけ覚えてればいいの」 「そんな思い出消しなさい」

でも、僕のせいで君が‥

「じゃあ、一つお願い聞いてくれないかな」

な、何?

「また会いに来て」

あ、当たり前だよ!

彼女が僕を抱きしめる、触れられないのに 暖かくて、切なくて‥ 涙が止まらない、広い海に僕の声が響く

‥ありがとう

「ふふ、それじゃあ、そろそろ戻るね‥」 「また会いに来て、約束よ?」

あぁ!

顔をくしゃくしゃにして笑う 彼女を心配させないために

        僕と彼女の思いはやっと実を結び スタートをきった‥

どうでしたでしょうか?初めて作ったものです! 見て楽しんでいただければ幸いです

この作品はいかがでしたか?

19

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚