この物語はノンヒィクションです。
なお登場人物の名前は変えさせていただきます。
成瀬 ゆき
きょうからようちえんせいか〜。
お母さん
お友達できるといいね。
成瀬 ゆき
うん...がんばるね。
当時の私は、家族以外の人と話すのが大嫌いでした。
保育園でもほぼ1人で遊んでいました。
なので、友達の作り方がわかりませんでした。
先生
みんな〜、はじめまして!
先生
今日からみんなと1年間一緒に楽しく過ごしましょうね!
他の園児
はーい!!
この時は、私も保育園の時みたいに1人で過ごすと思っていました。
ある女の子に目をつけられるまでは。
宮本 真奈美
あたしまなみ!!よろしくね。
成瀬 ゆき
ぁ...ぇ.....
成瀬 ゆき
うぅ.......(泣)
私は怖くてその場を去ってしまいました。
それが、全ての始まりでした。
翌日
宮本 真奈美
きのうはきゅうにはなしかけてごめんね...
宮本 真奈美
おなまえ、きいてもいい?
成瀬 ゆき
宮本 真奈美
あたしもおしえたんだから、おしえて。
成瀬 ゆき
あぅ.....
成瀬 ゆき
宮本 真奈美
おしえないとかひどい!もうせんせーにいうから!!
成瀬 ゆき
あ...!
宮本 真奈美
せんせー!
そのあと私は先生に注意を受けたのですが、
自分の口から名前は言えませんでした。
お母さん
ゆき?
成瀬 ゆき
なに?
お母さん
お友達できた?
成瀬 ゆき
まだ...
お母さん
ゆっくりでいいからね。
成瀬 ゆき
うん!
お母さんはいつも優しくて、私を励ましてくれました。
私はそんなお母さんが大好きでした。