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傷だらけの男

キシャ…
ぐあ…

傷だらけの男

や…やめ…て…くれ

ナイフを持った少女

驚いた…
まだ自我があったのね…

傷だらけの男

ひぃ…!!

男は逃げる

刃物を持った少女から…

一体何故? 自分がこんな目に遭わなければ いけないのか… 男は訳もわからず 少女から逃げる

ナイフを持った少女

………
(歩きながら近づく)

傷だらけの男

や…やめ!
やめてくれ!!

ナイフを持った少女

………

少女の背後には 無数の【死体】が倒れている

傷だらけの男

俺じゃない…
俺じゃないんだ…!!!

ナイフを持った少女

…面倒ね
下手に自我が残ると
滅(や)りにくいわ…

傷だらけの男

ぐ…ぐひぁ…!!

男は突如 狂ったかのように奇声を放つ

ナイフを持った少女

……堕ちたわね

傷だらけの男

ひゃあ…
ヒャハハ…!!!

男は黒く染まった爪で少女を襲う

ビュンッ

男の喉元に閃光が走る

傷だらけの男

…………

その瞬間 男の身体は地面に倒れ込んだ

男の身体にはあるべき筈の 頭が無い…

頭だったソレは 少女の足下で崩れて消滅した

ナイフを持った少女

………

ナイフの刃からは緑色の液体が 滴り落ちていた

????

終わったようね…

ナイフを持った少女

ええ

????

犠牲者の数は?

ナイフを持った少女

5人…

????

…そう

????

いつものように
処分をお願い

ナイフを持った少女

分かってるいるわ

そう言うと少女は死体の側へと行き

死体の首を丁寧に切断していく…

????

コレで計画はまだ
先延ばしに出来た筈よ…

ナイフを持った少女

そうでなければ
意味がないわ…

????

そうね…
貴女の学園生活の為
私の弟の為…
貴女には頑張って貰うしか
もう、道はないもの…

ナイフを持った少女

安心して
彼は私が必ず護るわ

????

お願いね…

少女の側にあった無数の死体は いつの間にか その姿を消していた

ナイフを持った少女

処分完了…
やはり感染していたわ

????

…そう
ご苦労様
私は引き続き
奴等の監視と妨害を
試みるわ
貴女は…

ナイフを持った少女

いつも通りよ

????

そうね
では…
いつも通りに…

通信をOFFにして 少女はピィンをポケットにしまう

ナイフを持った少女

………

ナイフを持った少女

ほんとに…
平和が続けばいいのに…

デュナミス学園 校舎裏

ラブレターの男子

椎名さん!
ずっと好きでした!
僕と納豆を混ぜる仲に
なってください!!

椎名凛

ごめんなさい
私、納豆嫌いなの

ラブレターの男子

そ…そんな…!!?

男子生徒は泣きつつ 納豆をかき混ぜながら 走り去って行った

椎名凛

…器用ね

式神秋斗

なぁ…

椎名凛

式神君?

式神秋斗

さっきの奴
泣きながら納豆
かき混ぜて
走ってったんだが…
なんかあった?

椎名凛

何も…

式神秋斗

ならいいけどさ…

今のはもしかしなくても 告白というやつでは? ほほう… 意外というか そうでもないというか やっぱり人気あるんだな…

しかしだ なんであの男子は納豆なんて 持っていたんだ? う〜〜ん 謎だ

椎名凛

それより…
式神君
私に何か用事が
あったのでは
ないかしら?

式神秋斗

あー
そうだそうだ
さっきので失念していた

椎名凛

それで
何かしら?
手早く済ませて貰えると
助かるのだけど…

花火パーティーで打ち解けたかなー とか思った時期がオレにもありました

まだまだ心の壁は硬そうだ

式神秋斗

瀬戸川先生が呼んでたぞ
補習あるから
残れってさ

椎名凛

…え“!?

うわー… すっごい嫌な顔してるな そんなに勉強嫌いなのか? この嫌がりよう… おもしろ… オホン 教育が必要ですね

式神秋斗

サボったりすると
後が怖いぞ〜?
瀬戸川先生は
怒ると怖いんだぞー!

椎名凛

………

おや? 意外に効いてる? こんなことで??

椎名凛

わ…わわ…
私…
お腹空いたから帰るわね

式神秋斗

ほら
アンパン
食べようと思って残して
おいたんだけど
結局食べなかったから
やるよ

式神秋斗

コレで問題解決だな?

椎名凛

…………そうね

椎名凛

あ!
筆箱忘れたから
家に取りに
行ってくるわね!

何が「あ!」だか…

式神秋斗

ほら
オレのお古でよければ
シャープペンやるよ
コレで問題解決したな

椎名凛

……いじわる

あら可愛い プクーってふくれちゃって… こんな表情もするんだな… 意地悪した甲斐があったってもんだ

式神秋斗

意地悪でもなんでも
補習受けさせるよう
言われたんだから
仕方がないだろ?

席が隣りだからか 智美先生によく椎名さんの事を 任されるのである

椎名凛

…ハァ

椎名凛

すっごい嫌だけど
君に免じて
今日だけは補習を
受けるわ…

式神秋斗

いやいや
ちゃんと受けようよ
椎名さんの
為なんだからさ…

椎名凛

プクゥーーッ!!

式神秋斗

プクゥーって…

式神秋斗

やれやれ…
わぁーたよ!!

椎名凛

え…?

式神秋斗

オレも補習を
受けてやるからさ
2人で頑張ろうぜ?

椎名凛

……

椎名凛

…ありがとう

式神秋斗

いいよ別に
オレだって
解らないとこあったし…
ついでだよ

椎名凛

…そう

メガネでよくわからなかったが とても優しく微笑んでいた気がした オレは見惚れそうになったが なんとか堪え 椎名さんと2人で 智美先生が待つ教室へと 向かうことにした

瀬戸川智美

椎名さん…
補習がある度
逃げ出すの
いい加減辞めなさい

椎名凛

ひぃい

瀬戸川智美

まぁでも
今日はちゃんと来たので
お説教はここまでに
します

式神秋斗

ははは
よかったじゃないか
椎名さん!

椎名凛

うう…

瀬戸川智美

君まで
巻き込んじゃって
ごめんなさいね?

式神秋斗

気にしないで
くださいよ
好きでやってる
ことなんだし

瀬戸川智美

そう言って貰えると
助かるわ

瀬戸川智美

じゃぁ
補習授業を
始めましょうか

椎名凛

ビクッ!?

式神秋斗

勉強に対して
拒絶反応が出てる!?

勉強に対して過剰に反応する 椎名凛をなだめながら 補習は順調に進んでいった

アレだコレだと椎名凛が解らない所を 式神秋斗と瀬戸川智美が 丁寧に教えながら時間は進む

しかし 次第に椎名凛の頭部が赤く熱を帯びる コレはいけない 頭がオーバヒートしているようだ

補習はまだ半端だが 授業を切り上げることにした

椎名凛

プシュ〜

瀬戸川智美

あーこりゃダメだ…

式神秋斗

勉強苦手って
レベルじゃないな

式神秋斗

この学園じゃなかったら
高校に受かれてなかったぞ
この女…

瀬戸川智美

ふぅ…
また補習は持ち越し
みたいね…

式神秋斗

だから平日でも
補習だったのか…

瀬戸川智美

式神君
悪いんだけど
椎名さんのこと
お願いね…

瀬戸川智美

私は明日の準備も
あるから職員室に
戻るわ

瀬戸川智美

気をつけて帰ってね?
気絶してるからって
イタズラしちゃ駄目よ?

式神秋斗

しないよ!!!

瀬戸川智美

うふふー

不敵な笑みを浮かべながら 教室を後にする瀬戸川智美

極度の緊張とストレスで 只今気絶中の椎名凛と それを哀れむ式神秋斗は2人教室に 残される…

椎名凛

勉強…嫌…

式神秋斗

…………

式神秋斗

どうするよコレ…?

椎名凛

んん…

式神秋斗

大丈夫か?

椎名凛

頭が痛いわ…

式神秋斗

気絶する程嫌いかぁ
どうなのよそれ?

椎名凛

う…
吐き気が…

式神秋斗

そこまで!!?

椎名凛

補習はもう行かないわ…

式神秋斗

そこは頑張ろうよ!
オレも一緒に
頑張るからさ!

椎名凛

良いことを思いついたわ
私の分の補習を
式神君が受けてくれれば
いいのでは!?

式神秋斗

バカだろおまえ…
んなもん
駄目に決まってるっしょ…

椎名凛

…冗談よ
本気にしないで?

式神秋斗

どうだろう…
存外本気だった気が
したんだけど…

椎名凛

きッ気のせいだから!!

式神秋斗

やれやれ…

ふと時間を確認する PM.18:15 この時間帯のバスの出発時間まで 残り数分…

式神秋斗

ほら
椎名さん…
そろそろバスが
出発しちゃうから
急ごうぜ?

椎名凛

もうそんな時間なのね…

椎名凛

だけど心配しないで…
私は予定があるから
ここでお別れになるわね

式神秋斗

そうなのか?
なら、また明日だな!

椎名凛

ええ
また明日ね
式神君…

式神秋斗

補習…
忘れんなよ?

椎名凛

………

式神秋斗

おいおい…

式神秋斗

まぁいいや
また迎えに行くから
先帰るなよー?
じゃあ、またな!

椎名凛

ええ
サヨナラ…
式神君

手を振り椎名凛に別れを告げ その場を後にする式神秋斗

式神秋斗の姿を見送る 彼の姿が見えなくなったのを確認した椎名凛はピィンを取り出す

椎名凛

予定より時間がかかって
しまったわね…

椎名凛

とはいえ
これ以上補習授業も
サボれそうにないし…
仕方ないわね…

椎名凛

(用事を片付ける時間が
多少遅くなりそうだわ…)

椎名凛

(本音を言えば
もう少し時間に余裕が
欲しいところでは
あるけど
無いものねだりは
出来ない…)

椎名凛

(それに、こればかりは
私がやらないとね…)

ハァ… と、ため息を吐いた後 学園近くの繁華街へと赴く

式神家 式神秋斗の自室

式神白猫

それでね
大文字先輩ったらね
香水を頭から
被っちゃってねー

式神白猫

もうすっごい
大変だったんだよ!

式神秋斗

大文字の奴
何やってんだよ…

式神秋斗

まぁでも
相変わらずだな
そっちは…

式神秋斗は 日課である白猫との状況報告という 雑談を楽しんでいた

式神白猫

それに聞いてよ
秋兄!

式神白猫

モッティーが
オナラかけご飯を
アタシにも勧めてくるの!

式神秋斗

なんだよそれ
オナラかけ…
なんだって?

式神白猫

オナラかけご飯!!

式神秋斗

卵かけではなく?

式神白猫

そうなの
【オナラ】なの

式神秋斗

あの猿…
ついに極まったか…

式神白猫

秋兄!
あの猿をなんとか
してよぉ〜

式神秋斗

無理無理
メガネで黄金な
屁こき猿の相手は
オレには無理だよ

式神白猫

あ、そういや
クロコ姉さんが
秋兄のピィンの
アップデートを
そろそろやるって
言ってたよ

式神秋斗


もうそんな時期か…
分かったよ
後でオレから姉さんに
連絡しておく

式神白猫

はーい!
んじゃあ
アタシは宿題やらないと
いけないから
そろそろ切るねー?

式神秋斗

おう
風邪引かないように
暖かくして宿題やりな

式神白猫

うん
じゃあまた明日ねー♪

シロネとの通信を切る

式神秋斗

さて…と

式神玄冴に連絡する

……………

どうやら通話中のようだ

式神秋斗

あちゃ
タイミング悪かったな

式神秋斗

仕方ない…
オレも宿題やって寝るか…

放課後のPM.17:28

部活中の生徒は只今 部活の最中の時間 帰宅部は下校時間を過ぎている そんな教室に 先生と生徒が3人…

椎名凛

プシュ〜

式神秋斗

が…頑張って椎名さん!
後少しだから!!

瀬戸川智美

コレはまた明日に
補習時間取るしか
なさそうね…

椎名凛

…ヒィ

式神秋斗

あー…
まぁ…頑張れー?

椎名凛

え“!?
一緒に
やってくれるんじゃ
なかったの!?

式神秋斗

えー?
だってー
ねぇ?

瀬戸川智美

そうよね〜
普通好き好んで
補習なんて
受けたくないわよね〜

式神秋斗

うんうん

椎名凛

あわわわ…

式神秋斗

嘘だよ
ここまで来たんだ
最後まで付き合うさ

椎名凛

嘘はよくないと思うわ

瀬戸川智美

相変わらず君は
お人好しだね

式神秋斗

オレも解らないとこが
あっただけですよ
丁度いいんで
補習受けるだけです

瀬戸川智美

…へ

式神秋斗

鼻で笑った!?

椎名凛

瀬戸川先生
式神君が私の代わりに
補習を受けてくれたら
いいと思うのだけど…
どうかしら?

瀬戸川智美

グス…
なんでこの娘は
こんなにも阿保なの
かしら…
先生…悲しいわ…

式神秋斗

分かります…先生

瀬戸川智美

椎名さん
貴女は学力も
そうだけど
単位も結構ヤバいのよ?

瀬戸川智美

この補習で最低限の
単位は取れるから
頑張って
式神君と一緒に
学年上がれなくなるのは
嫌でしょ?

椎名凛

そては…困る

椎名凛

分かったわ先生
私…頑張ってみる

椎名凛

明日から!

スタって立って 荷物を纏めて 勢いよく教室を出て行った

瀬戸川智美

もうちょっとで
終わったのに
また逃げられた…

瀬戸川智美

このままじゃ
椎名さんだけ
留年になっちゃう…

式神秋斗

どんだけー…

瀬戸川智美

アキト君には
本当に迷惑かけるわね
ごめんね
でも助かっているわ

式神秋斗

なんですかさっきから…
オレを口説きたいなら…

瀬戸川智美

はいはい
三十路過ぎてからでしょ?

式神秋斗

テヘペロ♪

瀬戸川智美

どうせ私は若造ですよ

保健室の先生ケイオス

ふぉっふぉっふぉ
こんな時間まで生徒に
相談事を聞いてあげる
だなんて
熱心ですな
瀬戸川先生や

瀬戸川智美

ケイオス先生…
先生こそ
こんな時間まで
珍しいですね?

保健室の先生ケイオス

ワシにだって
色々あるのじゃよ
主に未熟な先生方の
相談が多いがのぅ

保健室の先生ケイオス

そうじゃそうじゃ
式神よ

式神秋斗

なんです老ぼれ?

瀬戸川智美

こっこら!?
式神君!!?

保健室の先生ケイオス

よいよい
元気があって
大変よろしい

保健室の先生ケイオス

それでのぅ
御主が以前言っておった
若くて美人の保健室の
先生の件なのじゃが

式神秋斗

え!?
保健室の先生
変わるの!?

保健室の先生ケイオス

違うわい

保健室の先生ケイオス

ほれ
コレを見てみぃ?

そう言うと 白衣を託し上げ ストッキングを見せつける

瀬戸川智美

ケイオス先生!!?

式神秋斗

ブハッ!!?
エゲツない…

保健室の先生ケイオス

どうじゃ?
ワシってセクスィ?

コレはキツい… 年寄り… しかもジジイのストッキング姿を 見せつけられることに なるだなんて… とんだ厄日だ

瀬戸川智美

な…
何やってるんですかー!!

瀬戸川智美の悲痛の叫びが 廊下を全体に響き渡った 気持ちはよくわかる…

保健室の先生ケイオス

じゃって…じゃってぇ!

保健室の先生ケイオス

ワシ…
悔しかったんじゃもん!

瀬戸川智美

…は?

保健室の先生ケイオス

式神の坊主に
保健室の先生は
ストッキングの似合う
美人で癒し系じゃって!

式神秋斗

…そんな事言ったかな?

保健室の先生ケイオス

ほら
ワシってば
癒し系じゃし
セクスィじゃろ?

保健室の先生ケイオス

じゃから
足りないのは
若さと
ストッキングなんじゃよ

式神秋斗

足りないのはオツムだよ!

瀬戸川智美

もう!
どうでもいいですから
ソレ(ストッキング)を
脱いでください!

保健室の先生ケイオス

わわ…
分かったわ分かったわ…

保健室の先生ケイオス

アレも駄目
コレも駄目…
どのタイツなら
穿いてよいんじゃか

瀬戸川智美

そもそも穿かないで
ください先生!!

保健室の先生ケイオス

ワシにパンツィで
いろと!?
なんと破廉恥な
おなごなんじゃ!

式神秋斗

見損なったよ
トモミちゃん…

瀬戸川智美

お黙り…

式神秋斗

ひゃい!

保健室の先生ケイオス

おっふ!!
からかい過ぎたかのぅ

瀬戸川智美

お願いですから
私で遊ばないで
ください…

保健室の先生ケイオス

すまぬすまぬ
許せ瀬戸川先生

保健室の先生ケイオス

式神の坊主も
悪気はないんじゃ

式神秋斗

すみません先生
オレが間違ってました

保健室の先生ケイオス

ほれ
こう言っておるし
許してやってくれ

瀬戸川智美

式神君…

式神秋斗

違うよ!!!
ストッキング
ジジイの件は
オレは無関係だい!

保健室の先生ケイオス

フォッフォッフォ
元気じゃのぅ

保健室の先生ケイオス

ではな先生
式神の坊主
ワシは先生方を待たせて
おるんじゃて
先を急ぐぞい

瀬戸川智美

あ、はい
お気をつけて

保健室の先生ケイオス

御主も帰りは
気をつけるんじゃよ?

保健室の先生ケイオス

車は安全運転が
基本じゃぞ

瀬戸川智美

分かってますよ先生

保健室の先生ケイオス

じゃあの
何かあったら
また保健室へ来い
死なない限り
診てやるからのぅ

カツカツとハイヒールを響かせて 爺さんはその場を去って行った

式神秋斗

ちょっと待て
あのジジイ…
ハイヒールとか
履いてなかったか?

瀬戸川智美

私…
何も見てないわ…

奇妙で奇天烈で悍ましい何かを 見てしまった2人は 校舎を後にした

式神玄冴

確かに預かったわ
アップデートと同時に
メンテナンスも
実行する予定だから…

式神玄冴

パンドラ君はしばらく
使えないわよ

式神秋斗

むしろせいせいするぜ

式神玄冴

そう?
随分と仲が良さそう
だったけれど…

式神玄冴

まぁいいわ
バージョンアップが
終わり次第
パンドラ君のサポートが
受けられるように
なるから

式神玄冴

それまで待っててね?

式神秋斗

どれくらいかかるの?

式神玄冴

具体的には言えないけど
大体3日もあれば十分よ

式神秋斗

3日か…

式神玄冴

あら…
やっぱり寂しいのかしら?

式神秋斗

そんな訳ないだろ?

式神玄冴

なんだったら
私がパンドラ君の代わりに
色々してあげるけど?
時間がある時
限定ではあるけど…

式神秋斗

いいよ別に…

式神玄冴

そう?
なるべく急ぐけど
パンドラ君が
居ないからって
泣くんじゃないわよ?

式神秋斗

泣かないよ!!?

式神玄冴

それじゃぁね
私は仕事に戻るけど
何かあったら
なた連絡して頂戴ね

式神秋斗

ああ
またね姉さん

プーーープーーー

通話を切る

式神秋斗

クロコ姉さんは
相変わらず忙しそうだ…

式神秋斗

さて…と
勉強してから
軽くおじさんGOをやって
今日は休むとするか

式神秋斗

はははー
明日も補習を受けさせ
なきゃなぁー

やれやれしょうがないな… そう呟いたあと 机に向かい椅子に腰掛ける

椎名さんに補習を付き合う手前 ある程度勉強はしておきたいのだ…

少しだけ 明日の補習授業が 楽しみな秋斗なのであった…

月三河繁華街裏通り

1人の少女が緑色の液体を 滴らせたナイフを片手に 1人立っている

????

成人女性の衣服が3着と
男性の衣服が1着…

ナイフを持った少女

感染核の人物は既に
処分したわ…

ナイフを持った少女

ただ
感染者が意外にも
多かったわ

????

確実に奴等の計画が
進んでいる証拠ね…
もって一〜二年で
ANUB iS計画が始まる…

????

そうなれば…
人類は終焉を
迎える事になる

ナイフを持った少女

させないわ
その為に…
私はここ(学園)に
居るのだから…

????

そうだったわね…

????

その為にも
月三河に散らばる
実験体の残党…
感染核を潰すのよ

ナイフを持った少女

ええ

緑の液体を布で拭い ギラリと光るナイフを 腰のホルダーに仕舞い 月三河繁華街裏通りを去る

つづけ!

ANUB iS 学園と青春と黒髪の少年

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