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私立デュナミス学園 放課後の屋上

式神秋斗

なんすか伊藤先輩…
あとバブ野郎

伊藤阿知羅

バボがッ!!
八田理大先輩だろうが!

八田理馬武男

バボ…

式神秋斗

いやだってさ
学年同じだし
一年だし

伊藤阿知羅

八田理大先輩は
年齢だけはお酒様を
飲めるくらいの
ワルなんだぞゴラ!

式神秋斗

でもそれって
一応未成年だから駄目
なんだよね?

伊藤阿知羅

たりめぇだろうが!
お酒様は20歳を
過ぎてからだぞ
バボがッ!

八田理馬武男

そう馬武…
お酒は20歳を
過ぎてから馬武よ?

式神秋斗

そっすか

式神秋斗

…んなことより

式神秋斗

なんでおまえら
そっちに居んの?

疾風字颯

林檎パイくれるって
言ってた!

近藤十四

あー…アレだ
バイトみたいなもんだ

式神秋斗

コレが友情の
形の果てってことかい…

式神秋斗

そんで
オレになんのよう?
忙しいから早くしてね?

伊藤阿知羅

あ“?
忙しいのか?

式神秋斗

そうだよ
補習の手伝い?
みたいなのがあるし
というか
人を待たせてるし

伊藤阿知羅

バボ野郎!!!
だったらそっちを
優先しろやバボが!

式神秋斗

なんか怒られた!?

八田理馬武男

要件は手短にする…

伊藤阿知羅

大先輩!
優しいワルや!

八田理馬武男

バボボ(笑)

式神秋斗

ほら要件言って

八田理馬武男

おまえ…
馬武を倒した
見所がある

式神秋斗

そう?
そりゃどうも

八田理馬武男

そんなおまえは
アフロ同好会に入る
資格がある馬武…
だから来い式神秋斗!

式神秋斗

ぜってー嫌💕

八田理馬武男

何故馬武!!?

式神秋斗

興味ない
そもそもアフロなの
おまえだけじゃん

伊藤阿知羅

ち…
やっぱこうなったか…

八田理馬武男

バボボボ!!!

伊藤阿知羅

八田理大先輩がオコだぞ
オラ!!!
近藤!疾風字!!!
出番だバボがッ!!

式神秋斗

なになに?
力尽く?
そういうの流行んないで?

近藤十四

まぁそう言うなや
この前にリベンジと
洒落込もうぜ?

式神秋斗

1人でやってな!

近藤十四

………!!

疾風字颯

アキト!
悪いけど僕は全力で
いくよ?

疾風字颯

トシを倒したっていう
君の力が見たいしね!

式神秋斗

…面倒

式神秋斗

まぁでも
気持ちは分かったぜ

伊藤阿知羅

俺らが勝ったら
アフロ同好会に
入ってもらうぜ!

八田理馬武男

4体1馬武…
勝てると思うなよ?

式神秋斗

人数が理不尽!?

近藤十四

そういうこった
バイト代の300円分…
きっちり働かせて
貰うぜ?

式神秋斗

バイト代がショボい!!?

疾風字颯

僕から行くよアキト…

式神秋斗

やれやれ…

式神秋斗

オレの秘策を使う時が
ついに来たようだな

八田理馬武男

なん馬武!!?

伊藤阿知羅

秘策だと!!?

式神秋斗

ハヤテッ!!!

疾風字颯

!!!!

近藤十四

一瞬で買収しやがった!?

伊藤阿知羅

なんて卑怯な!?
正々堂々と
戦えねぇのか!!?

式神秋斗

ソレおまえが言う?

式神秋斗

ほらほらトシさんや

近藤十四

バカにすんなよ?
俺が買収される訳…

式神秋斗

プロテインバー筋味噌味
あげるからおいで?

近藤十四

マジかよ!!!
幻の筋味噌味だと!?

近藤十四

行くしかねぇ!!

近藤十四

悪いな伊藤先輩
俺、あっち行くわ

伊藤阿知羅

なっなんて野郎だ!!?

八田理馬武男

卑怯馬武!!!

式神秋斗

4体1でなんかしようと
していた君が言える
セリフじゃないよね?

疾風字颯

林檎うんめぇ〜ッ!!

近藤十四

うげ!!
マッズ!!?
味噌と高タンパクの味と
ピーナッツクリームが
絶妙に虹色の味を
引き出してやがる!!

近藤十四

むしろ癖になる!!
もう一本!!

式神秋斗

堪能してしてもらえて
なによりだ

式神秋斗

んじゃ
オレは補習の
手伝いあっから
あとヨロシク〜!

八田理馬武男

まッ待つ馬武!!?

伊藤阿知羅

逃げんのかバボが!?

式神秋斗

テヘペロ♪

疾風字颯

ここから先は
通さないぜー?

近藤十四

伊藤先輩…
馬武男…
俺らが相手してやんよ

八田理馬武男

来い馬武…
格の違いを
教えてあげる馬武…

伊藤阿知羅

バボがッ!!!!
テメェらの財布に
万札入れてやるぜ!!

最後になんか変なセリフを 聴いた気がしたが 気にせず屋上を後にした

式神秋斗

やれやれ…
なんだったんだ
アレ…

いきなり呼び出されて アフロなんとか集会? まぁなんでもいいや… とりあえず時間の無駄だった気がする

桃井春菜

ちゃお〜、アキト〜!

式神秋斗

桃井さん…
これから部活?

桃井春菜

そうなんだよね〜
あー、しんど…

式神秋斗

部活は大変なんだね…

桃井春菜

アキトは暇になったら
部活とかやらんの?

式神秋斗

うーん
最近兄貴も帰り遅いし
やってもいいんだけど…
これといってやりたいの
ないんだよなー

桃井春菜

あはは
こういうのは
やりたいのをやるのが
1番だからね

桃井春菜

やりたい事が見つかったら
教えてよ
応援しちゃう!

式神秋斗

ああ!

じゃッ! と挨拶を交わし桃井春菜は部室へと 駆けて行った

オレはオレで補習を受けてるであろう 椎名さんが待つ教室へと急ぐ

ガラッ!

扉を開けて教室へと入る

瀬戸川智美

あ、式神君

式神秋斗

やぁ先生
椎名さんはどう?

しかし 教室には瀬戸川智美先生しかいない これは一体…?

瀬戸川智美

トイレに行ったっきり
戻って来ないわねー

式神秋斗

えー
まさか…

瀬戸川智美

コレは休日返上で
補習になるわね…

式神秋斗

筋金入りの
勉強嫌いだな…

式神秋斗

それでどうします?

瀬戸川智美

私は待ってみるわ
戻って来るかも
しれないしね

式神秋斗

そうですね
ならオレも待ちますよ

瀬戸川智美

彼女のこと
好きなの?

式神秋斗

三十路過ぎたら
いい女になりますね
アレは…

瀬戸川智美

年増好きだった!!

式神秋斗

先生も頑張って
三十路過ぎてください

瀬戸川智美

余計なお世話よ!!

椎名さんを待っている間 トモミ先生をからかって遊ぶ式神秋斗 先生は反応が可愛いから からかい甲斐があるのだ

そうこうやっているうちに 椎名さんが教室へと戻ってきた これは意外だ てっきり逃げたもんだと思った

椎名凛

式神…君!?

式神秋斗

おかえり椎名さん
遅かったね?
なんかあった?

椎名凛

それはこっちのセリフよ…

瀬戸川智美

もしかして
式神君が
なかなか来ないから
心配で探しに行ってたの?

椎名凛

………

瀬戸川智美

……乙女

式神秋斗

あー
そいつは…
すまない事をしたかな
先輩に呼び出しくらってな

瀬戸川智美

式神君もなかなかに
有名だからね…
目を付けられちゃった
のかも?

式神秋斗

迷惑なんだよなー
そういうの…

椎名凛

そう…

式神秋斗

そんじゃ
椎名さんも来たことだし
補習やっちゃおうぜ?

補習の話をしたとたん 逃げ出そうとする椎名さんの 首根っこを掴み 机に連れて行き 勉強をさせる秋斗なのであった

やれやれ… この調子じゃ 補習が終わるのはいつになるのやら…

PM.18:45

思ったより補習授業が長引いてしまい バスに乗り遅れてしまった 式神秋斗と椎名凛

2人は学園の校門前でカバンを持って 立ち尽くしていた

式神秋斗

………

椎名凛

………

こうして2人でいると ぱっとした会話が出ない… 気不味い訳ではないが…

式神秋斗

先生遅いな

椎名凛

そうね

式神秋斗

………

この通り 会話のキャッチボールが無いのである

そもそも 何故、オレと椎名さんが校門前で待機しているかというと

瀬戸川智美先生が珍しく ご馳走してくれるというのだ

だったら多少待つのも苦ではない

では ここらで暇をブレイクしてみようか

式神秋斗

椎名さん

椎名凛

何かしら?

式神秋斗

オレを探してくれてた
みたいだけど…
オレに用事でもあったの?

椎名凛

…そういう訳では
ないのだけど…

式神秋斗

おや
差し支えなければ
理由を聞いても
いいかな?

椎名凛

……

椎名凛

…心配したのよ

式神秋斗

ぬ!?

椎名凛

いつもの時間に
君が来ないから…
何かあったのかと
思って…
だから私…

式神秋斗

………

そこまで心配をかけちまってたか… こりゃ本当に悪いことをした…

式神秋斗

ごめんよ…
そこまで心配してくれてた
なんて思わなくて…

椎名凛

いいのよ
ちゃんと来てくれた
ようだし…
気にしないで?

式神秋斗

…すまん

椎名さんって 実は凄く優しいよな… 普通、他人に対してここまで 心配してやれるものなのか?

などと思考しているうちに トモミ先生の愛車が校門の前に止まる

瀬戸川智美

2人とも
お待たせ!

瀬戸川智美

さ!
早く乗って!

後部座席にオレと椎名さんは乗り込む

シートベルトをしたのを確認した 先生は車のアクセルを踏み 繁華街へと車を走らせた

瀬戸川智美

2人とも何が食べたい?

式神秋斗

ここは定番の焼肉…

椎名凛

ケーキ…

式神秋斗

じゃあ寿司

椎名凛

苺パフェ…

瀬戸川智美

どっちもいいわね〜

式神秋斗

やっぱ
たこ焼きとかどうよ?

椎名凛

ここはレアチーズ
猫のパンケーキにするべき

式神秋斗

甘いな
お好み焼き一択っしょ!

椎名凛

苺ケーキ一択だと思う!
いいえ…それにすべき!

瀬戸川智美

あーもう!
そこまで!!

ちょこっと白熱しかけた 何食べたい?議論は トモミ先生の静止により 終わりを告げた

瀬戸川智美

2人が食べたい
ケーキやお肉が
両方置いてある
とっもてもいい
レストランがあるわ!

瀬戸川智美

そこにしましょうか!

そう言うと ハンドルを握り目的の場所へと 車は進む

月三河バイキング 【食べたまえロード】

式神秋斗

なるほど
バイキングか…

椎名凛

……
食べ物がいっぱいあるわ

瀬戸川智美

そ、ここなら
大体揃ってるし
なにより安いし…
いいかなって?

パンドラ製接客ドローン

60分ドリンクバー込みで
合計3500円となります

パンドラ製接客ドローン

尚、食べ残しが
多い場合は
追加料金が発生する場合が
ありますので
お気をつけください

トモミ先生は料金を払い 各自好きな物を持って来るように 告げる

瀬戸川智美

さぁ!2人とも
食べたい物を持って
きましょ!

椎名さんは真っ先に ケーキコーナーへと向かう オレは肉が食べたいので 焼肉コーナーに 先生はパスタなどを取りに行く

式神秋斗

たこ焼きに
豚肉や牛肉のカルビ…
飲み物は
ジンジャーエース!
完璧だぜ!

いち早く席に戻ってきた式神秋斗は 焼肉を焼き始める

すると 椎名凛が大量のケーキを 携えて戻って来た

式神秋斗

おっおう…
スゲーな…

椎名凛

そう?

式神秋斗

ケーキ…
好きなんだな…

椎名凛

高エネルギーの摂取に
効率がいいのよ…
美味しいし…

式神秋斗

太るぞ?

椎名凛

君は時々失礼だと
思うのだけど…

瀬戸川智美

こらこら…
言い争い…じゃない
みたいだけど
そこまでよ?

トモミ先生がパスタとフルーツと 野菜の大盛りを持ってきた

式神秋斗

先生!
ナイス草食!!

瀬戸川智美

私だって肉も
ちゃんと食べます!

野菜に隠れていたが ローストビーフが置かれていた

式神秋斗

いいねソレ!

瀬戸川智美

ふふ♪
さぁ!頂きましょ?

3人は各自持ってきた 食べ物を美味しく頬張り ゆったりした時間を過ごす

瀬戸川智美

式神君
そのカルビいいわね?

式神秋斗

みんなの分も
焼いてるので
一緒に食べましょ?

瀬戸川智美

ふふ
ありがとう

椎名凛

いただきます

式神秋斗

ちょい待ち

椎名凛

何かしら?

式神秋斗

何をカルビに
かけてるのさ?

椎名凛

ホイップクリーム
だけど?

式神秋斗

肉にホイップクリーム!?
なんでさ!?

椎名凛

美味しいかと思うの
だけど…

椎名凛

……
クリームが消えたわ

瀬戸川智美

お肉の熱で溶けて
液体になってるわね…

椎名凛

残念だわ…

式神秋斗

だからって
ケーキの上に肉を
置くやつがあるか!!

椎名凛

美味しそう

瀬戸川智美

あはは…

式神秋斗

まぁ…
式神さんがそれで
いいってんなら
別にいいけどさ

椎名凛

そこそこね

式神秋斗

だろうよ…
というか
不味くないのか?

ケーキにカルビを乗せて食べる 椎名さん ソレを見ていたら胸焼けが してきた…

しかし 本人が良いって言うなら ソレで良いのだろう 食べ方は人の数だけあるのだから

それにしても 今日だけで椎名さんの意外な一面が 結構見られた気がする

他人を想う気持ちもあって わりと優しかったり ケーキ好きで勉強嫌い…

瀬戸川智美

ほら式神君
野菜も食べて!

式神秋斗

あ、ども…
頂きます!

頂いたレタスに肉を合わせて 一口…

式神秋斗

うん…!
やっぱり焼肉には
レタスですよね!

瀬戸川智美

でしょー?

ふと椎名さんの方を見る しかし椎名さんは何処にもいない… 辺りを見回してみたら ケーキバイキングのコーナーに居た

椎名凛

……💖

式神秋斗

…………
(まだケーキを食べるんだ)

さて ならばオレはお寿司コーナーにでも 行くとしよう だがその前に先生に言っておかねば ならない事がある

式神秋斗

トモミ先生
今日はありがとう!

瀬戸川智美

いいのよ
お給料入ったばかりだし
自分だけで来ても
味気ないからね

トモミ先生はやっぱりお人がいいな みんなに好かれる先生ってのは 本当に珍しい…

オレは先生に感謝しつつ お寿司コーナーへと向かうのであった

パンドラ君

随分楽しそうですね?
良い事でもありました?

式神秋斗

色々とね

あの後 オレはトモミ先生に送ってもらい 自宅へと帰ってきたのだ

椎名さんは用事があるらしく 繁華街で別れたのだが… 用事ってなんだろうか? いや 女の子の用事なのだ 色々あるだろう 詮索はしないのが いい男の条件というやつだろう

式神秋斗

気分もいいし
おじさんGOでもやるか!

パンドラ君

いいですね!
ランクAを
目指しましょう!

式神秋斗はおじさんGOを 眠くなるまで遊んだ ランクは上がらなかった…

PM.12:5 学園の中庭

今日は外で弁当を食べる事にした 式神秋斗

式神秋斗

たまには1人メシだよな
のんびりでいて気楽!
たまんないぜ!

今日は海老フライと 醤油と出汁で浸した海苔を 白米の上に乗せ 隅っこにはたらこが置かれている 定番型改良海苔弁当なのだ!

式神秋斗

我ながら美味い!

一気に平げたあと 少し休憩… 青空と心地よい風が気持ちいい

久遠翠

あれ
式神先輩?

式神秋斗

おや?

中等部の女子に声をかけられてしまう なんだ?何か用かな?

久遠翠

あ、私です
以前公園で助けて頂いた…
久遠翠です!

式神秋斗

あ…あー!
あの時の!!
元気そうでよかった!

久遠翠

はい!
先輩こそ
お変わりがないようで
なによりです!

アレだ カツアゲ…? いや…なんて言うんだアレ? まぁそれっぽい何かを受けていた 中等部の久遠さんか

真木村紅音

スイー!
その人が有名な
伝説の式神さん?
うわー、なんていうか
普通だね!

いきなり失礼な オレの良さを理解出来るのは 三十路過ぎのレディだけのようだな これだからお子様は困る というか伝説のってなにさ!?

帝堂雫

スイちゃん
1人で足って行ったら
困る…
追いつくのがシンドイ

久遠翠

ごめんね
しずくちゃん…
先輩を見かけたから
つい…

式神秋斗

えっと…
久遠さん?
この方々は
お友達のようだけど

久遠翠

えっと…
私の同級生です…

帝堂雫

あ、ども
伝説の先輩

式神秋斗

伝説の先輩!?

真木村紅音

どもどもー!
ウチのスイがお世話に
なっておりまーす!

真木村紅音

ウチは
真木村紅音
(まきむらあかね)
そっちの水色が

帝堂雫

アカネちゃん
人を色で識別するのは
よくない

帝堂雫

私は帝堂雫
(ていどうしずく)
よろしく伝説の先輩

式神秋斗

オレは式神秋斗…
そのさ
伝説のってのは
やめないか?

帝堂雫

わかった
ならシキさんと呼ぶ

式神秋斗

まぁ別にいいけど…

真木村紅音

ほらほら!
2人とも!
早く教室に戻らないと!

帝堂雫

確かに
お昼休みは有限…
時間はもうあまりない

久遠翠

もうそんな時間なの?
もっと先輩と
お話ししたかったのに

帝堂雫

またすればいい

真木村紅音

そうそう
式神さんってなんか
いつも暇そうだし
話し相手くらして
くれるって!

真木村紅音

ですよね?
式神さん!

式神秋斗

いや…まぁ
別にいいけど…
オレも暇ってわ…

真木村紅音

あ、時間がヤバいから
ウチらは行きますね!
式神さんも急いだ方が
いいですよ?

久遠翠

あ、ああ!
待って待って!
アカネちゃん!!
引っ張らないでー!

帝堂雫

スイちゃん
急ぐべき

久遠翠

も〜う
分かったよ〜

久遠翠

それじゃ
またです先輩!

式神秋斗

おう
またね3人とも!

3人娘の立ち去る姿を見送る

式神秋斗

オレもそろそろ戻るか…

式神秋斗は教室へと 足速に戻って行った

6限目に授業中にオレは隣の席をつい見てしまう

そこには椎名凛の姿はない

式神秋斗

……
(急に早退するなんて…
なんかあったんだろうか?)

式神秋斗

(ともあれ補習は
どうするか…
オレだけってのも
あまり意味ないし…)

式神秋斗

(放課後になったら
考えるか…)

放課後の下手箱

瀬戸川智美「補習?そうねぇ… 椎名さんもいない事だし たまには自由に時間を使いなさいな」 と 先生に言われたのだが

さてさて どうしたものか…

柊凪朱華

や!
アキト君!
珍しいね?
今日は補習ないの?

彼女はオレの肩をポンと叩き フレンドリーな挨拶をする

式神秋斗

まぁね
たまにはいいかなってさ

柊凪朱華

そうなの?

柊凪朱華

ねぇ?
もし暇ならカラオケとか
一緒に行かない?

式神秋斗

カラオケか…
いいねそれ

柊凪朱華

そうこなくっちゃ!

姫咲鈴

おやおや
嫁よ
妻の私を前に
堂々と浮気かね?

愛河渚

あーあー
お母さんは悲しいねぇ

柊凪朱華

もう
何言ってるのよ…
浮気も何も
アキト君は
年増好きでしょ?

柊凪朱華

私になんて眼中ないって

姫咲鈴

それもそうだ

愛河渚

だねー!!

式神秋斗

三十路のお姉ちゃんが
居たら是非紹介してね!

柊凪朱華

なんだろう…
なんかイラっとした…

姫咲鈴

そういうもんさ
アスカもちゃんと
乙女してて
お母さんは嬉しいぞ!

愛河渚

ねー♪

柊凪朱華

ニャーッ!!!

式神秋斗

恋愛云々は
三十路を過ぎてから
お願いします♪

柊凪朱華

…ハァ
君って奴は本当に
三十路好きだねぇ…

式神秋斗

みんなには内緒だぜ?

柊凪朱華

知らない人の方が
この学園じゃ珍しいよ

式神秋斗

オレの性癖が
周囲の認知!!?

柊凪朱華

それより
スズ、ナギサ
2人も一緒にカラオケに
行かない?

愛河渚

アタシらもいいの?
邪魔じゃない?

柊凪朱華

え?

姫咲鈴

おデートの邪魔をするのは
お母さん的にちょっと…

柊凪朱華

ちっがーーーーうッ!!

式神秋斗

そこまではっきり
言われると
オレ…ちょっと悲しい…

愛河渚

アスカひどーい

姫咲鈴

お母さんは悲しいぞ

柊凪朱華

ごめ…
というか
からかわないで!

柊凪朱華

ほら!
3人とも!
行こ?

姫咲鈴

待って嫁ー!

愛河渚

やれやれ…
アタシも付き合いますか

式神秋斗

ははは
何歌おっかなー?

オレ達は 月三河ショッピングモールの カラオケ店へと足を運ぶ事にした

カラオケ店 【歌えばいい気分】

愛河渚

萌えろー!萌えろー!
あーつーくぅ〜!!

愛河渚

この腕に抱かれて
眠るがい〜い♪

姫咲鈴

「萌え戦士ゾーマ」か…
懐かしいの選ぶね〜

トゥットゥルトゥットゥトゥ〜♫ (曲のイントロ)

式神秋斗

おー
【タワシの中で働いて】か!

式神秋斗

ナイスチョイス!
誰が入れたんだ?

柊凪朱華

私だよー

姫咲鈴

嫁!
ほらマイク!!

柊凪朱華

ありがとうスズ!

柊凪朱華

タワシの〜中で
働い〜てる!

柊凪朱華

き〜み〜の肉の上で〜♫

柊凪朱華

そんなタワシを
愛して〜いた!
ぞんざいに扱わないで〜!
タワシ捨てないでェ〜♪

〜起動天使マンダム08ちくわ小隊〜 〜主題歌タワシの中で働いて〜

パチパチパチパチ!! 拍手が飛び交う 満足そうに柊凪朱華はマイクを置いた

柊凪朱華

はい!
次の人ー?

式神秋斗

オレだぜ

姫咲鈴

おー!
いいとこ見せてー!
式神君!

オレはアスカさんから マイクを受け取る

デデンデッデッデデンデン〜♫ (イントロ)

式神秋斗

やァ〜じィ〜のォ〜
なァ〜かァ〜♫

式神秋斗

い〜じ〜け〜
てェ〜るゥ〜…♪

式神秋斗

たァ〜くゥ〜さァ〜
ん〜のォ〜…♫

式神秋斗

オジキさんが
笑い合うのだろう♫

式神秋斗

まだ…
誰ェ〜もが…
安いプロテ〜インだと
笑っても…平気さぁ〜!!

式神秋斗

heytoGO!
count zero!!
きィみィなんだ〜!
おォ〜じィ〜さん!!

式神秋斗

たァ〜べェ〜るゥ〜
だァ〜けェ〜で…
満足!なァ〜のかァ〜い!?

式神秋斗

GO GO GO!!
count zero!!
きィみィなんだァ〜
おォ〜じィ〜さァ〜ン!

式神秋斗

今ァ〜捕獲ゥ〜
しなァい…とォ〜

式神秋斗

GET torsion〜!!

〜おじさんGO〜 〜主題歌:捕獲までcount zero〜

拍手が飛び交う中… 式神秋斗はマイクを姫咲鈴に渡す

式神秋斗

んじゃ任せるぜ?

姫咲鈴

任せな旦那

姫咲鈴

嫁!

姫咲鈴はアスカにもう一つの マイクを渡す

柊凪朱華

え!?
私!!?

姫咲鈴

一緒にやろうぜ?

柊凪朱華

もぅ
しょうがないなぁ…

トゥ〜↑トゥ〜↓トゥ〜↑ トゥルトゥ〜♫ トゥ〜↑トゥ〜↓トゥ〜↑ トゥルトゥ〜↑♫ (イントロ)

〜ANUB iS混沌になびく銀髪の少女〜 〜主題歌:絶望を射抜く悲弾〜

姫咲鈴

恋に焦がれ…
狂う鳥の様に…

姫咲鈴

愛は儚い幻想として
消える…

柊凪朱華

心…置き去りに…
あなたは夢の中…

柊凪朱華

想いを背負う悲弾は…
あなたの絶望を射抜く…!

姫咲鈴

愛だと気づけず
ごめんね…

姫咲鈴

繰り返す過ちは消えない…

柊凪朱華

信じてあげればよかった…

柊凪朱華

最期はあなたへサヨナラ〜♫

愛河渚

パチパチ!!

式神秋斗

儚い…
儚い歌や…
(パチパチパーチ)

柊凪朱華

ねぇ…
最後にこの歌なのは
どうなの?

姫咲鈴

そう?
私は結構好きだけど?

愛河渚

まぁ…
確かに
最期にサヨナラだしね

柊凪朱華

もっと明るいのがいい!

式神秋斗

まぁまぁ
でもさ
すごく良かったよ?

柊凪朱華

う〜ん…
そうなんだけどさ…

姫咲鈴

また来ようぜ嫁

柊凪朱華

うん
そうだね!

最後の締めの歌が終わり 4人は満足そうに部屋を 退室して行った

PM.18:22

愛河渚

うわー
もうこんな時間…

姫咲鈴

この時間のバス
間に合うかな

式神秋斗

バス出発は確か
18:30だったはず

柊凪朱華

ちょっと走れば
間に合うよ
急ご?みんな!

オレ達はバス停まで走る事にした

なんとかギリギリ間に合ったのだが 疲労困憊なのである

言うまでもなく 今日は全員ぐっすり眠れたのであった

つづけ!

ANUB iS 学園と青春と黒髪の少年

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