きっと、今貴方は焦っているでしょう
貴方の目は今、潤んでいるんでしょ?
貴方の目、冷めてて好きでした
目、瞳、瞼
その目だけを見ていた
この手紙を持っているその手
そう、その手。痛くて好きでした
手、手のひら、手の甲
今も
いや、今はもっと痛いかも
私は毎日愛してた
ずうっとずうっと愛してた
過去形よ
貴方は毎日私を想っていなくって
私じゃないあの子を愛してた
貴方は今、あの子に対する怒りと私に対する申し訳なさでその場にいる
今、一人でしょ?
泣きたいのを我慢してるんでしょう?
いや、もう泣いてるかもしれないわね
貴方は今、私を愛してるでしょう?
前は愛していなかったけれど
私は前、愛してたの
だから、貴方に罪悪感を与える為に私は貴方を愛さない
“愛していた”事にする
...そうね、最期ぐらい嘘をつくわ
私は生まれてこのかた貴方に嘘をついていないわ
...いや、それは嘘ね。大丈夫ではないのに大丈夫とは言ったわ。
でも、今、大嘘をつく
ずっとずぅっと愛してない!
重要人物
彼女の綺麗な字を撫で微笑む
彼女の書いてあることは全て当たっている
重要人物
心の中で大嘘をつき、頬を涙で濡らした
参考
作詞作曲 羽生 まゐご 様
私の線香 より
世界観としては、無能パロかしら
スパイに騙されてたことに気がついた話
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