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いつしかこの世界は " 芸術 " が流布した世界になった。

人々は芸術を趣味としたり、職業としたり、学習として学んだりしている。

年齢関係なく、胎児から年配の方。 誰だって芸術を爆発させることが出来るのがこの世の中。

そんな世界で私が出会った 芸術を操る不思議な男の子の話を今からします。

ヒッセン ー筆洗小学校ー

ここでは小学生が日々、普通の授業の他に 芸術や美術を学んでいる。

丁度今の時間、 私がいる 5年B組 では 1時間目の芸術科に向けてHR前から作品制作に取り組んでいる。

芸術科では 世界に名を残している 有名な画家の作品を真似て作品を作ったり、 コンクール用の作品を作ったりする。

ね?美術科とはまた一味違うでしょ?

そんな芸術科の授業で私は今__。

(大大大大大スランプなのである…!!!)

(やっば…このデッサン 形も明暗もハッキリしててパッと見上出来だけど、なんか、なんか1ピース足りない……!)

と彩が悩んでいると クラスメイトの男子達が彩の悩んでいる姿を見てくすくすと笑い始めた。

クラスメイト

また彩 アイデアでなくて悩んでるぜ笑

クラスメイト

アイツ あんま絵上手くないのにな笑悩む要素ねーだろ笑

……。

クラスメイト達からの悪口を聞いて 彩はすっかり落ち込み 俯いていると、 教室のドアがガラガラと開いた。

絵心 マコ

はあ〜い みなさんおはようございます〜

クラスメイト

おはようございます!!

絵心 マコ

今日はこのクラスに転校生がきまあす〜

(……転校生?)

絵心 マコ

入ってきて〜

マコが入口の方へ手を振ると 入口から黒髪の男の子が入ってきた。

黒板の前へ立った 男の子 は チョークを手に取って 黒板に名前……

と、落書きを描き始めた。

絵心 マコ

では、自己紹介お願いします!

はやと

おう!

はやと

俺は水彩(スイサイ)はやと!趣味は絵の具で絵描くことかな!

はやと

よろしく!!お前ら!

はやとはピースをして クラスに万遍の笑みを振舞った。

絵心 マコ

じゃあはやと君は、あそこの茶髪の女の子の隣の席に座ってくれるかな?

はやと

おう!

クラスメイト

か、かっこいぃ……

クラスメイト

あの子結構可愛いしかっこいくない?

クラスメイト

わかる〜!!

女子達から賛同の声が上がる中 彩はチッと舌打ちをしてはやとから目を逸らした。

(なぁにがイケメンよ。)

(アイツ袖のほつれをあの深緑とは对になる黄土色の毛糸なんかで直しちゃって……)

芸術のセンス無いんじゃないの?

彩が小声でボソッと呟くと 彩の隣の席にはやとが勢い良く座って 彩の方を二ッと意地悪そうな顔で見た。

はやと

だぁれが、芸術のセンスないだって〜?

あ、いやっ、何でもないわよ!!

はやと

ふぅん……。

はやとは彩を軽く睨むと 視界に入ったのか彩が手で隠していたデッサンに目線を向けた。

はやと

そのデッサン……。

な、なに?下手なら下手って笑えばいいじゃない。

彩が悲しげな目をして俯くと はやとが目を輝かせながら彩に言った

はやと

メッッッッチャ、才能あると思うぞ!!てかなんなら伸び代もあるし!!

……え?

予想外の返答に彩は驚きを隠せず、 目を丸くし、口をポカーンと開けた。

……下手、って思わないの?

はやと

あぁ?思うバカがどこにいんだよ?もしそんなヤツいたら何も分かってねーな!

はやとは彩に 二ッと歯をだし、笑顔を見せた。

……!!

…ありがと、はやと君。

はやと

はやとでいーって!!

はやと

てかオマエのその絵、ちょっと手加えるなら 水滴でもリンゴの表面に着けてみるといいと思うぜ!

はやと

新鮮さが表現されていい感じになると思う!

す、水滴?

はやと

ちょっと鉛筆と消しゴム貸してみ!

はやとは彩の机に放り投げてあった鉛筆と消しゴムを手に取り、手際よくりんごの表面に水滴を描いていった。

はやと

ふぅ、こんなもん?

ほ、ほんとだ……水滴があるだけでこんなにも違うんだ……。

はやと

な?新鮮さ、みずみずしさが水滴によって表現されるから、また一味変わるんだ!

貴方……何者なの……?

黒板に描いたあの落書きのような絵とはまた違う才能が……

はやと

俺?

はやと

……俺は、ただの芸術家(アーティスト)さ。

はやと

母を追い続ける、……ね。

……?

一瞬はやとの表情が暗くなったことに 彩は不思議に思った。

はやと

さ、今日からよろしくな!

はやと

えーーっと……??

彩!椎名 彩(シイナ アヤ)!

よろしくね、はやと君!

Painting the new world!!

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