テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ガイド妖精の扉を通り抜けると、寄宿舎の玄関前に出た。
たった4日いなかっただけなのに、とても懐かしく感じる。
ちょっと入りにくい。
アルク
通りすがったアルクに、普通に声をかけられた。
ユウゴ
アルク
晩御飯か。
お腹も空いているし、ひとりひとりに会うたびに説明するより、みんなに一度に話せるならその方がいいかな。
アルクと一緒に食堂に行くことにした。
ショウリ
食堂に入ってすぐ、最初に話しかけてくれたのはショウリ。
一緒に試験を受けていただけに、より心配をかけてしまっていたようだ。
ナミスケ
シシロウ
ナミスケとシシロウにも、いつも通りに迎えてもらえた。
特にナミスケには、労われたりするより、こっちのほうが気が休まる。
ホマレ
ユウゴ
ホマレにも、心配をかけていたみたいだ。
メイカ
メイカには、まだあらぬ誤解をされたままのようだ。
ユトリ
みんなと話していると、ユトリに申し訳無さそうに話しかけられた。
ユトリ
相変わらず学食の券売機が苦手で、今日も食べきれない大盛りメニューを引いてしまっていた。
みんな自分の食べたい料理を持って、いつものようにテーブルに並ぶ。
注文しすぎたユトリからおかずをもらうのを見越して、ちょっと少なめに頼むのまでいつも通りだ。
しばらくしたら今度はブロンズクラスの昇格試験がある。
ブロンズクラスになったら、本格的な魔法の授業が始まる。
ぼく達はやっと、魔法使いとしての第一歩を踏み出した。
……のかな?
第1部・ノービスクラス編 完