コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
理由なんてなくても一緒にいられたら。 それが多分運命ってやつだ。
。
練習生になったばかりの頃、面接でそう聞かれた。 しばらくかんがえて、それから少し笑い、こう答えた。
SIU
なんとなく過ごしてきた。 特別な目標もなかった。 でも踊ってる時だけは、 世界が少しだけ静かになる気がした。 誰にも認められなくても。 踊ってる自分だけは、嫌いじゃない。 アストレインの練習生になって、 最初に自分の空気を破ってきたのはそあだった。
SOA
SOA
真面目な表情で聞いてくる。 自分自身ではまだ分からない。
SIU
SOA
SOA
その一言が妙に胸に刺さった。 それから少しずつ ただそこにいるだけの存在だった僕は、 仲間たちと笑い合うようになっていた。 いぇじゅんとはダンスで語り合い、 あおとはラップでぶつかり、 すびんとはアイコンタクトで通じ合い、 ひなたには妙に懐かれて。 僕ってここにいていいんだ。 ようやくそう思えるようになった。
だけど本当の転機はある夜だった。 ダンスが上手くいかず、 1人鏡の前で止まったまま動けずにいた。 後ろからそっと誰かが入ってきた。
JINU
SIU
JINU
その言葉で少しずつ自分の中でなにかが変わっていった。 仲間たちの中で 自分自身の輪郭ができていく感じがした。 デビューが決まった日。 心の中でそっと言葉を繰り返す。 何となくで生きていた自分が、 ここまで来た意味は? 今ならちゃんと答えられる。 みんなと出会ったから。 踊る理由も、ラップする理由も。 夢の正体も、今も全部わかってないけど。 それでもアストレインとして舞台に立つ時だけは、 心の奥がちゃんと燃える。 理由なんてもう要らない。 ちゃんと自分の存在がここにある。 みんなでなら。どこまでも行ける。
ハートされるとモチベ上がるよね。 良ければコメントもお願いします、もっとモチベ上がるんで。 なくても書きますけど