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7 - はじまる恋

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2024年01月13日

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………ほとけ?

夜道。後ろから声を掛けられる。

…………っう、ぇ……っ、

その声の主は、僕に告白をした張本人だった。

………っえ……、

僕が泣いていることに気付き、慌てて駆け寄ってくる。

………っどしたん………、?

………………っう、うぅ………っ、

答えることも出来ない僕を見てか、彼は頬の雫をそっと拭ってこう言った。

…………家、来る……、?

………………っうん…………っ、

今はただ、誰かに話だけでも聞いてほしかった。

……どーぞ、広ないけど

………お邪魔します………、

意外に片付いた部屋。

几帳面さが覗えるデスク。

部屋全体も、彩りよい。

……………なんで、泣いてたん?

ベッドに腰掛けながらそう、問われる。

………………………それは………、

ぼく、好きな人いたんだ。

…………………でも、失恋しちゃった、w

告白すらしてないけどさ、

…………ずっとずっと、想ってたのに。

…………そっか。

……………ごめん、こんなこと聞いて。

ううん…………っ、

…………っあれ……っ、なんで……、

引っ込んでいた涙が、また押し寄せる。

話したから、楽だと思ったのに。

………………っ、

…………うぅっ、ひぐ………っ、

ほろほろと、涙を流すほとけ。

………………っ、

俺やったら。

俺やったら、そんな思いさせへんのに。

…………俺やったら、そんな思いさせへんのに。

………………っひぐ……っ、え……っ、

しまった。言葉が口を突いて出てしまった。

こうなってしまっては、仕方がない。

………ほとけ。

こんなときに、ごめん。

答えは、決まった………?

………っわかんない……っ、

嗚呼。まぁ、そうだろうな。

失恋した矢先に問われても、こうなるのは致し方ない。

わかんない……っけどぉ……っ、

あの日……っ、つまずいて転びそうになったとき………っ、

いふくんに……っ、支えてもらったところが………っ、

熱くて………っ、うぅ……っ、

……………っ!

もっと……っ、

触れてほしいな……って、思ったり、も……っ

しちゃった………ぁっ、

…………っほとけ……、

……っぼく、ないこ先輩のことが好きだったの……っ、

…………うん、

なんとなく、予想はしていた。

だって、彼を見つめる顔がいつも嬉しそうだったから。

……っでもぉ……っ、

いふくんから告白された、あの日から……っ、

自分でも……っ、どっちが好きだったのかわかんないの………っ、

…………ええよ。

俺は、だいすきな人が失恋してる時に漬け込んでるような男やけど。

この先、絶対好きにさせてみせるから。

答えは出てないままで、俺はええ。

……俺はもう、ほとけがそんな悲しい顔してるのを、見たくない。

…………っいふくん………、

ほとけは……、?

…………っぼくは………、

良いのかな。

こんな中途半端で。

ないこ先輩を好きだったのに、いふくんにすぐ乗り換えて。

……………っ僕も、ずるいんだよ……っ、

失恋の痛みを埋めるために……っ、いふくんを利用するようなものなんだし……っ、

そんな……っ、そんな、僕だよ……っ、?

……………ええの。

さっき言ったやろ?

絶対好きにさせてみせるって。

…………ほんまやから。

………だから、付き合って下さい。

一度、信じてみても、いいのかな……、

……………っはい………、

……………っ、!

良かった………っ、

安心した面持ちで見つめる君。

その笑顔を見ると、少しだけ胸の痛みが引いた気がした。

……なんて考えた僕は、最低だな。

…………………、

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