テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

はじめて

第8話 - 決別

1,102

2024年01月16日

#青水

#iris

#BL

#Eno.に供給あげるよ

Eno.【愛してるよ】

〈　注意事項　〉・青×水・ちょいどろどろ

↺ 青 × 水になる数日前のお話

青

……………ふぅ、

緊張の溜息をつく。

今日は、大事な決別の日。

白

………おまたせ〜！

白

ごめん、待った？

いつもと変わらない笑みを見せる初兎。

青

……ううん、待ってないで、？

白

………それで、大事な話って？

青

……………………、

指先が少し震える。

青

初兎。

白

うん、？

青

別れてください。

白

……………………うん、

白

分かった。

青

…………え？

あまりにもあっさり受け入れられて吃驚する。

白

………ほんまは、分かっとったんよ。

白

付き合ったときから。

白

……多分、悲しませんように、気遣かってるんやなって。

青

……………………、

白

俺もさ、薄々覚悟はしとったんよ、

白

やから……、大、丈夫………ぅっ、

青

初兎………っ、

白

……っなんで……、覚悟しとったんに………ぃっ、

目から零れる雫が、地面に落ちる。

青

…………ごめんな。

青

こんな、中途半端な気持ちやったら……、最初から付き合ったりせえへんかったら……っ、

白

……っそんなこと、あらへん……っ、

白

偽物の愛だと分かってても……っ、

白

まろちゃんと過ごした時間は……っ、楽しかったもん……っ、

白

やから………やからっ、付き合わんかったら良かった、なんて言わんでぇ……っ、

青

………っごめん、ごめんな……、

青

俺も、初兎と一緒に過ごした時間は楽しかった……、

青

初兎……、ほんまに、ありがとう…。

白

……っこちらこそ、やな……っ、

泣きながらも、振り切れたような、耀く笑みを見せる初兎。

その笑顔に、何度救われたことか。

そして、その笑顔が大好きだったことは、紛れもない事実。

白

………あ〜あ……、

あれから、まろちゃんが好きになった子はいむいむだと、知った。

白

…………なんでやろ？

さっきはあんなにぼろぼろ泣いた癖に。

今は一粒も、涙が湧き出てこない。

白

………いむいむ、

白

………いむくんでええか、w

また、話したいな。

黒

………あれ、初兎……、？

白

……悠くん？

悠くんとは、大学の仲良しの先輩。

ランニングをしていたのか、すこし汗で額が濡れている。

黒

どした？こんな夜に……、？

白

あはは……、破局してもうてさ、

黒

え？まろと……、？

白

うん。

まろちゃんと悠くんは、幼馴染だったそうだから、面識があるらしい。

白

………でも、ええんよ。

白

もう吹っ切れたし。

黒

……………そっか。

黒

なぁ初兎、今日うち来ぉへん？

白

え？今日……、？

黒

うん。

白

ん〜……、じゃぁ行こっかな、

白

鍋がいい！

黒

え？鍋か……、w

黒

まぁ、夜は冷えるしな、ええよ？

白

やったー……っ！

白

はよ行こ…っ？

黒

はいはい……w

少しでも、初兎に笑顔が咲いて良かった。

♡８５０⇒

はじめて

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

1,102

1件

Eno.【愛してるよ】

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

はじめて

第8話 - 決別

作者の他の作品すべて見る

#青水の新着小説
一覧

関連するタグ

はじめて

第8話 - 決別

作者の他の作品すべて見る

#青水の新着小説一覧

関連するタグ

#青水の新着小説
一覧