コメント
2件
いやぁ、、、超好きです!
あの薄暗い路地で見知らぬ男の 息子になることを決めて早数年…
義父
緑色
男…義父はいろいろなことを 教えてくれた
義父
緑色
義父
義父
じわりと涙が滲んだ
この部屋は あの館の和室と同じ香りがする
緑色
義父
義父
緑色
義父
この人は 特性について知っている
そう理解してグッと息を呑んだ
義父
義父
緑色
理由は?条件は?
単に「貴方は選ばれました!」と 言われても軽々しく納得はできない
そう眉間に皺を寄せた俺に 義父はパチンと指を鳴らした
緑色
義父
義父
緑色
俺は黙って重苦しく頷いた
義父
義父
義父
義父
緑色
義父
義父
義父
義父
緑色
義父は何とも言えない表情をしている
そこにあってはいけない 現実を前に、ただ歯痒そうだった
義父
義父
義父
緑色
緑色
緑色
義父
義父
緑色
義父
義父
緑色
じゃあ、俺の場合は何だろう…?
その疑問は思ったよりも早く解決した
義父
緑色
義父
義父
緑色
そんな『特性』なかった… この人のもともとの力なのか?
義父
緑色
義父
義父
緑色
義父
“暗殺だ”
依頼を受けたら、まず依頼内容と 報酬が支払われているかを確認する
前払いであるそれが払われているのを 確認できたら、準備を始める
今日の依頼はとある貴族のご令嬢
緑色
緑色
どこにでもあるような理由
こんな依頼をした依頼人だって この対象者とそう変わりないだろうに
緑色
仕事はあっさり終わった
背後から急所をザクリ
緑色
狭い地下通路の先に 緑色の風船がふわふわと浮いていた
緑色
緑色
風船は依頼の合図
その場で割れば、いつものように 風船からはらりとカードが落ちてきた
緑色
やぁ、ご機嫌いかがかな? 今回は君に特別な依頼を任せたい 対象者は次期国王候補 王位継承権第三位の王子様だ 先方が彼の守護を君に任せたいらしい 詳しく聞きたいこともあるだろうね とりあえず此方へ帰っておいで? 待っているよ パパより
緑色
殺しじゃ無くて…
守護…!?
緑色
義父
緑色
依頼の内容が記されたカードを 義父でありボスである彼に突きつける
義父
緑色
やれやれ困った子だ…と小さく 肩をすくめると、義父ではなく ボスの態度で口を開いた
義父
緑色
義父
義父
義父
“貴族が皆いなくなれば良いのでは?”
“ぼくの力があればかんたんです”
“でも、それでは国民はついてきません”
“国が崩れるだけなんです”
緑色
義父
“国を僕の理想の形へとまるまる 作り替えるのは、いけないことですか?”
義父
緑色
義父
緑色
そういうところはまだ子供だ… と誰に言うでもなく呟くと、ボスは 義父の顔でほんのりと笑った
義父
緑色
王は何人も嫁がいる 義父の言い方からして その孫はおそらく側室の子だろう
側室の子が気に入られて恨まれる…
緑色
義父
緑色
義父
緑色
義父
緑色
王妃殺害の名目を作るまでの繋ぎとして 俺が守護しなければならない
殺しを理解しているものならば 逆に守護も出来るだろう、と…
緑色
義父
緑色
そう言ってボスは手元の引き出しの 中身を次々とテーブルに並べた
義父
緑色
学園指定の制服を俺の体に合わせて 目視で寸法の確認をしながら笑う
食い下がる俺の肩にポンと手を置いた
義父
義父
緑色
義父
緑色
有無を言わせない笑みに渋々頷くと ボスは俺とは正反対にワクワクした様子
アレもコレもと指定の学生鞄に 詰めてニコニコ笑っている
義父
義父
義父
そう言ってホロリも流れる涙
でも手に握られているたくさんの 暗器がそれを帳消しにしている
緑色
義父
君の好きにおやり、と 子供の趣味を応援する親のような言葉
相変わらず腹の知れない人だと思った
緑色
編入生なんてそれだけで怪しさ満点だ
貴族の教養なんてスラム&暗殺組織育ち だからわからないし……
緑色
自分に訪れる未来を憂いながら 俺は天を仰ぎつつ小さな溜息を吐いた
next? 「平民の貴族」 200♡